MC：瀬々監督は、先ほど難産だったという話をされていますが、監督の長いキャリアの中でやっぱり本作を生み出すことは大変でしたか？

瀬々：初めてのことが多かったというか、当時はまだコロナがどういうものか良く分からず、撮影での対処法も分からないような状況で始まったので、先が分からないような中でどんどん突き進んでいくという。そういう意味では撮影だけに集中して、“ヒットさせたい”とかいう気持ちを打ち捨てて、作品だけに向かっていったというか、それはキャストの方々もスタッフのみんなもそうだと思うんですけど、そういう意志のもとで作られたっていうことにおいては純粋な映画ができたとは思っています。

MC：佐藤さんと阿部さんは、今回共演が11年ぶりだったということで、改めて今回共演されてみていかがでしたか。

佐藤：大変光栄ですね。少しでも成長した姿を阿部さんにお見せしたいなぁという気持ちもあって、気合い入ってました。

阿部：もう十分成長してて。現場に入った時に本当にその役でずっといられるんですよね。その姿を見てすごく僕も背筋が伸びる思いがしましたし、変な言い方ですけど本当に立派になられたというか、この11年で素晴らしい俳優さんになられたなと思います。

MC：前回、公開直前のイベントの際に佐藤さんと阿部さんでLINEの話をされてましたよね？

佐藤：そうですね。僕は阿部さんの連絡先を知らなくて、まさかの林遣都くんは阿部さんとLINE交換していたという情報を後で知り、衝撃を受けるということがありました（笑）。

MC：お二人は交換されなかったんですか？

佐藤：その日にですね無事に交換させていただきました。

MC：（会場拍手に）ここで拍手が起きるんですね（笑）。

佐藤：ありがとうでますございます（笑）。阿部さんが、どういうスタンプだとか絵文字とか使うのかなーって、すごい興味深かったんですよ。そしたら、僕が最初に「佐藤です。よろしくお願いします」って送ったら、「お願いします」というシンプルな一言の最後に“ぴえん”の顔が付いてました（笑）。阿部さん、“ぴえん”使われるんですね（笑）。

阿部：なんだったらもっとたくさんありますよ（笑）。

MC：阿部さん、やっと交換されたというのは、また今後もやり取りが続くんでしょうね。

阿部：そうですね。打ち上げもできてないし、一緒に食事もできなかったので、今後またなにか機会があったら、ぜひとも佐藤さんと交流を深めていければと思っています。

MC：ありがとうございます（笑）。さあそして、今日から緊急事態宣言も解除になりましたので、皆さん、それぞれコロナが落ち着いたら何をしたいですか？

佐藤：真面目に、今やってる作品とかも共演者とご飯行ったりできないんですよ。それって結構しんどくて。今回も宮城でご飯に行ったりできなかったので、まずは『護られなかった者たちへ』の皆さんと食事に行きたいというのが一番ですかね。

MC：阿部さんはいかがですか？

阿部：それが一番ですね。撮影してる時も、僕はテイクアウトで毎日立て続けに7回ぐらい焼き鳥を食べたんですけど、佐藤さん何食べてるんだろうなーっていつも心配してました。

MC：食事の心配までされてたんですね？ 佐藤さんは何を食べてたんですか？

佐藤：僕も一緒です。ウーバーイーツで頼めるところは、なんとか生き延びられるんですよ。できない時は、結構ひもじい思いをしてました。

MC：清原さんはコロナが落ち着いたらどんなことをされたいですか？

清原：私は映画館に入り浸りたいですね。結構コロナの前はいろんな映画館をハシゴしたりとか、1日何本か続けて観たりとかしてたんですけど、最近はそういうことも控えているので。できるようになったらいいなと思います。

MC：瀬々監督はいかがでしょうか？

瀬々：ドロドロになるまで外で酒が飲みたいです（笑）。

MC：同じ気持ちです（笑）。ありがとうございます（笑）。そして、本作のタイトル『護られなかった者たちへ』にかけまして、次に挙げる中で一つだけ守りたいものはなんでしょうか？食事か睡眠か趣味の時間、3択から選んでください。

佐藤：うーん…睡眠かな。やっぱり寝ないで働くとか良くないよ。やっぱり人は、たくさん寝て、健康でいることが一番大事だと思います。皆さん、大丈夫ですか？ 働きすぎは良くないですよ。自分の体を大切にしてくださいね。

MC：逆に皆さん、佐藤さんの心配をされるんじゃないかと。睡眠は確保できてますか？

佐藤：僕の仕事の場合、めちゃくちゃ忙しい時期と本当に暇な時が結構激しくて。たまに作品入って“この1週間は激務だった”みたいな時はありますけど、そこはアドレナリンが常に出ているので乗り越えられるんですよね。でも、そういうのがずっと続くと良くないので。睡眠時間はあればあるほど欲しいですね。ずっと寝ていられるタイプです。

MC：阿部さんはいかがでしょうか？

阿部：僕ね、どれも守れないですね。食事も仕事が入ったりはすると朝食べないし、睡眠も寝れるんだけど、早く寝ればいいのに落ち着けなくて、ずっとニュース観たりとか色々してる間に、3、4時間に経っちゃうんですよ。趣味もあんまり持ってないんでね。

佐藤：趣味があったときは、過去に1回もないんですか？

阿部：一回、釣りをやりだしたんだけど、止めた。船酔いして（笑）。風がきつかったので、つらいなと思って。趣味はありますか？

佐藤：僕はボードゲームとか。わりと家で、暗いんですよ（笑）。

MC：阿部さんは今、何か楽しいことってないんですか？

阿部：僕には楽しいことがないみたいな（笑）。でも、趣味っていうか、身体を鍛えるのがすごい好きなので。あとは現場で皆さんにお会いするとすごくそれが楽しかったり、いろんなものをもらえますから、それは生きがいですね。