【全文掲載】佐藤健「嫌いなんですよ…。本当につらい」、瀬々敬久監督をうつむかせた本音の訴えとは?

MC:清原さんはどうでしょうか?

清原:私は全部守りたい派で。美味しいご飯もいっぱい食べたいですし、睡眠も大事ですし趣味もいくつかあるので、それを1日のスケジュールの中で完璧にはめたいですね。

佐藤:何なんですか、それは?

清原:最近いくつかあって、ギターとウクレレ、油絵、観葉植物。なんかポツポツあるんで、そういうのを満喫できるだけしたいです(笑)。

MC:それは守れてますか?

清原:はい、守れています(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。監督はどうですか?

瀬々:年寄りなんで、夜9時に寝て朝3時ぐらいに起きるような生活なので、睡眠だと思うんですけど。清原さんは今回、撮影で初のてっぺん越えを体験したんですよね。

清原:そうなんです(笑)。この作品で初めて、朝まで撮影して。睡眠って大事だなって思いました(笑)。

佐藤:“てっぺん超え”というのは、業界用語で夜12時を過ぎることですね。

瀬々:なぜなら、今まで18歳だったからね。夜10時以降は撮影できなかったんです。

清原:そうなんです。でも、できるようになってしまいましたね…(笑)。

MC:撮影スケジュールも変わってくるんですかね?

清原:変わってきてます。もう解禁されてから一年経ったんですけど。でも早く寝ないと、スタッフさんも身体が大変だし(笑)。健康第一ですね。

MC:ありがとうございます(笑)。そして、キャストの皆様に伺いたいんですが、今後また皆さんと共演されるとしたら、それぞれどういった役柄で共演したいですか?

佐藤:なんでも御一緒できたら嬉しいですけど。でも、阿部さんの一ファンとして、コメディをやられている阿部さんがすごい好きなので、そういったものでもしご一緒できたら嬉しいです。

阿部:嬉しいですね。今回、佐藤さんの役と全く違う佐藤さんも見てみたいし、やりたいですね。

MC:そんな阿部さんは、どうですか?

阿部:今回とは全く逆の、僕が犯人で、お二人に追及される役っていうのはやってみたいかなと思いましたね。また追っかけられて走ってもいいですし。佐藤くんを追っかけるの、すごく楽しかったんですよね。うまく表現できないんですけども、シンプルなんだけど、その中にいろんな感情が湧いてくるんだなと思って。犯人の気持ちになったり、結局取り逃がすんだけど、不思議に逃げてくれて良かったと思ったりとか、いろんな感情があったんで、今度は逆で逃げるとどういう感情になるんだろうって。

MC:佐藤さん、阿部さんはかなり走るのが速いという話でしたよね?

佐藤:速いですし、体力がすごいあるんだなぁと思いますよね。本当に大変だったので、何回も走ったんですけど、阿部さんが一番元気でした。

MC:次回、共演があったら「追いかけられたい」とおっしゃってますけどどうですか?

佐藤:僕はほんと走る芝居、嫌いなんですよ…。映画に使われてるのって10秒ぐらいだと思うんですけど、マジて何回もやるからね。あれ大変なんですよ、皆さん。そういう目で今後は役者さんが走ってるのを観たら、頑張ってるなぁと思ってあげてください。あれの時の「もう1回」が一番心にきますね…。本当につらいんですよ(笑)。

MC:監督が隣で顔を下に向けてますけれども(笑)。ありがとうございます。清原さんはいかがでしょうか?

清原:私は阿部さんと佐藤さんと、家族の芝居をしてみたいですね。事件なんて無くていいので、穏やかな家族の話とかしてみたいですね。

阿部:僕はどんなお父さんがいいですか? コミカルなお父さんですか? それとも厳しいお父さんですか?

清原:コミカルのお父さんがいいです(笑)。

阿部:分かりました(笑)。

MC:となると佐藤さんはお兄さんということになりますか。

清原:そのなりますかね。

佐藤:いいですねえ。こんな妹がいたらどうなんでしょうね。彼氏とか連れてきたりして、怒ったりするんですかね、我々で。2人で「ちょっと連れてこい」とか言って(笑)。

阿部:ネチネチネチネチ(笑)。

佐藤:いいですね(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。お時間の方が迫っておりますので、佐藤さんと瀬々監督から最後にメッセージをいただければと思います。

瀬々:これからご覧になる皆さんに、あまり言いませんが、本当にスタッフ&キャスト一丸となって、渾身の思いで作った映画です。気に入っていただければ、何度でも映画館に来てください。そして広く、皆さんに伝えていただければと思います。今日はどうもありがとうございました。

佐藤:本当に皆さん今日はお越しいただきありがとうございます。日々つらいこと、悲しいこと、悔しいこと、理不尽なことに対して怒りを覚えることはあると思います。この作品には、社会が、世の中が少しでもより良くなるようにという祈りが込められています。皆様の明日が今日よりも素晴らしいものであることを願っています。どうか帰り道、気をつけてお帰りください。本日はありがとうございました。

『護られなかった者たちへ』
10月1日(金) 全国公開
監督・脚本:瀬々敬久
原作:中山七里「護られなかった者たちへ」
脚本:林民夫
音楽:村松崇継
主題歌:桑田佳祐「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」
出演:佐藤健 阿部寛 清原果耶 林遣都 永山瑛太 緒形直人 岩松了 波岡一喜 奥貫薫 井之脇海 宇野祥平 黒田大輔 西田尚美 千原せいじ 原日出子 鶴見辰吾 三宅裕司 吉岡秀隆 倍賞美津子
配給:松竹

【ストーリー】 全身を縛られたまま“餓死”させられるという不可解な連続殺人事件が発生。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根(佐藤健)という男。刑事の笘篠(阿部寛)は利根を追い詰めていくが、決定的な確証がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた。なぜ、このような無残な殺し方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく…。

©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会