【全文掲載】大泉洋「絶対ダメだよ。お前は抜けないんだから。抜けるのはリーダーなんだぞ!?」戸次重幸を公開説教!

MC:WOWOWオンデマンドで観られますので、大黒さんのシーンもお楽しみください。戸次さんはいかがでしょうか?

堀切園:解散シーンの話ばっかりになっちゃうんですけど、収録してカットがかかった後に、最初に声が入ってたのが戸次さんの「もう嫌だー!辛いー!」っていう言葉で、残ってるんですよね。あのときの心境はどうだったのかなと。

戸次:先ほどの森崎さんの説明に補足するんですけど、あそこは台本で点でしか決まってないんですよね。“戸次が勝手に営業をかけていたのがバレる”、“もめる”、“森崎が解散を言い出す”、そういう点でしか決まってなくて、その間は完全にアドリブなんですよ。アドリブで喧嘩のシーンを作るんですけど、この流れでいくと森崎さんが解散って言うのは、ちょっと無理があるなって流れになっていったんですね。喧嘩の火種が僕ですから、僕がまず「抜ける」って言って、「そういうこっちゃねーんだよ」「もう解散だ」っていう流れのほうがいいのかなって現場で考えて、じゃあまず「僕が抜ける」みたいなコメントを言ったのを覚えてますね。気持ち的には解散というのは、根本的に嫌なんですけど、あそこに入ると役者モードになるので、どうやったらそのシーンの帰結に向かえるかなと、自分の中の演劇脳といいますか、どっちかというと脚本家としての能力ですかね。流れを考えたような気がしました。で終わって「疲れたー!」って感じだったんですよね(笑)。

大泉:だから、よくリーダーの前で「抜ける」って言ったなと思って。

音尾:普通だったら髪の毛の流れになるよね(笑)。チャンスワードだよ(笑)。

大泉:絶対ダメだよ。「僕が抜ける」って、お前は抜けないんだから。抜けるのはリーダー(の髪の毛)なんだぞ!? 脚本家として間違いだったよ。お前の方が全然抜けてないんだから…

森崎:こういう時間がもたっいない! なんの話ししてんだよ!

大泉:こういうのが積み重なって、まきが入るからね(笑)。

戸次:しょうがない、先生ノッてるから(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。そして安田さんには、変態仮面のシーンですよね(笑)。

堀切園:あのシーンはもともと安田さんの役作りをしているシーンを撮ろうとして、最初は殺人犯役としてという話だったんですけど、安田さんが「変態仮面みたいなのはどうですか?」と、そのまま変態仮面になってしまいまして(笑)。そしたら、エスカレートしてパンツかぶるわで面白かったんですけど、戸次さんより安田さんの好感度の方が心配になりまして(笑)。

安田:企画会議のときに、「どうやったら面白いですかね? アイデアください」ということだったので、そういう提案をさせていただいて、それを放送作家の方が膨らませていただいたんですけれども、まあフォトセッションも近いですから手短に話しますと(笑)、特に嫌だなとかもなく、書かれていることをやったん感じでございます。中途半端にやりますと、本当にそういう人だと思われますので、中途半端が一番良くないと思いますので、嘘でしょっていうくらいやった方が、わざとなんだなと分かってもらえますので、そういう感じですので一切恨みつらみはございません。

堀切園:安心しました(笑)。

大泉:あんなやついるわけないでしょう!?

MC:ありがとうございます(笑)。ここでお時間です。最後に一言ずつメッセージを頂いて締めくくりたいと思います。最初に監督からお願いいたします。

堀切園:短い時間でしたが本日はありがとうございました。今日のこの場をきっかけに、一人でも多くの方にこの映画を観ていただけると嬉しいなぁと思っております。この後も皆さん、よろしくお願いいたします。

音尾:今日の挨拶、そしてWOWOW版、そして劇場版を通じて、今回特に出演してくださった女性キャストの素晴らしさを伝えることができたのではないかと思いますので、今後とも彼女をどうかよろしくお願いします! ありがとうございした。

大泉:ずいぶん泣いているお客さんがいて、僕らもビックリしたんですけど。でも、この作品を観て、その気持ちも分かりますね。良くできてて、1つのグループが25周年を迎えて破綻するんですよね。それでも何とか前に進もうとする姿に、なんか俺らの作品なんだけど最後に清々しいものを感じて、なんかすごいな監督はと思いました。微妙な作品で、確かにどこまでがフィクションなのか俺らにも分からない。途中のセリフを全部僕らがアドリブで入れてるからね、あらすじしかないから。そこが相当危ういストーリーでもあるし、解散からのシーンというのは、本当に身につまされるものがあるんですよ。我々は何度も解散の危機があったから(笑)。だから不思議な感動があって、皆さんに泣いていただいて出迎えてもらえるというのは、改めてそういう作品でもあるんだなという気がいたしました。だから普通の方に観ていただいても楽しめる作品なのではないかと思います。ぜひ多くの方に観て頂ければ嬉しいです。よろしくお願いします。ありがとうございました。

戸次:劇場版だけを観た人の数が予想以上に多かったので、まだ全然観られてないんだなということが分かりましたので(笑)、まだ観られていない方にですね、宣伝不況活動をお願いしたく、そして放送版を観た方も、劇場版はいい感じのテンポに編集されていて観やすくなってますので、要するに宣伝不況をお願いしたいということで…(笑)。

大泉:インタビューも足されてるもんな。

戸次:そうそう。追加、未公開シーンがどこだったか、分かりやすくなっているとは思いますので、1度、2度、3回目も観ていただきたいと思っております。本日はありがとうございました。

安田:「がんばれ!TEAM NACS」というタイトルですが、「がんばれ」という言葉をいろいろな意味に受け取ってしまう方も多いと思うんですけど、相手に対して何と言葉をかけてあげればいいのかというときに、頑張っていることは分かっていても、「がんばって」という言葉がどうしても出てしまうのでございます。「がんばらなくてもいいよ」って言葉もあるんだけどね。まあこういった御時世でございますけれども、頑張る場所がなかったり、頑張りすぎていたり、いろんな方がいらっしゃると思いますけれども、共にこの時代をなんとか駆け抜けられるように、共に生きていけるように頑張っていきましょう。本日はありがとうございました。

森崎:皆さん是非、私たちの50周年を描いた“死なずにがんばれ!TEAM NACS”という、次回作にご期待ください(笑)。今日はありがとうございました。皆さんの口元は、笑顔はマスクで見えないんですけども、目に光るものが見られて、この先頑張れるような気がします。今日はありがとうございました。

『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』
9月3日(金)より全国ロードショー
監督:堀切園健太郎
脚本・構成:竹村武司
音楽:岩崎太整
出演:TEAM NACS(森崎博之 安田顕 戸次重幸 大泉洋 音尾琢真)
配給:WOWOW

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