【全文掲載】西島秀俊「メール来ないなと思ってた…」連絡先を交換した岡田将生にボヤき!?

MC:おめでとうございます! 岡田将生さんは15日で32歳を迎えるということで、今の西島さんの言葉を聞いて、これからの一年はどうしていきたいですか?

岡田:あのシーンは自分自身でも結構びっくりしていまして、だからまだ現実味がなくて(笑)。すごいことが起きているんだなって自分自身も感じながら撮影をしていたので、そのシーンを超えるお芝居をこの1年、死ぬまでに、西島さんに見せようと思います(笑)。本当にありがとうございます、すいません(笑)。

MC:それでは最後に、皆さんからメッセージいただきたいと思います。まずは濱口監督。

濱口:改めて今日はご覧いただいてありがとうございました。ここにキャストの皆さん、そしてスタッフの方たちと一生懸命作った映画です。皆さんに今日ご覧いただけてとてもうれしく思っています。ただ、きっとまたもう一回観ても何か発見のある映画だと思うので、公開をしたら是非また観ていただきたいということを思っていますし、まだご覧になってない多くの方々、本当に観る価値のあるものが映っていると思います。僕はずっと見続けたいというふうに現場で思っていたものが、ちゃんとスクリーン映っていると思いますので、ぜひそれを体感しに映画館に来ていただきたいと思っています。宜しくお願いします。ありがとうございました。

霧島:この映画を観て、私は心が震えるぐらい感動したんですけど、きっと観ていただいた方の心に熱いエネルギーみたいなものが注がれたり、視界が広がるというか、クリアになっていくような、大切なものが見つけられるように感じられるような、そんな素敵な映画だと思っています。たくさんの方に観ていただけることを心から願っています。本当にありがとうございます。

岡田:この映画に参加できたことが幸せで、この映画こそ映画館でスクリーンで観ていただきたいと思っております。皆様の力で広げて頂けたら本当に嬉しいです。『ドライブ・マイ・カー』どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

三浦:カンヌに行った時に、公式上映ですごく素敵な劇場でこの映画を観させていただいたんですけど、それが2回目で、その時に大きいスクリーンで観た時、この映画の感じ方が本当に全然違って、良いスピーカーで聞くセリフたちの聞こえ方も全然違って、本当に劇場で観ていただきたいって心底思ったんです。今日は観ていただけて本当に嬉しいですし、何かを感じていただけたら劇場で観てほしいということを皆さんからも伝えていただけますとすごくうれしいです。本当に今日は来ていただきありがとうございました。

西島:この映画は深い絶望だったり、苦しみを抱えた人間がどうやって立ち直っていくのかという映画で、それが身近な人じゃなくて、本当に遠くに見える人とコミュニケーションをとっていくことで、何かを乗り越えていくっていう映画で、それはもしかしたら、今の時代にあっているというか何か皆さんが求めている映画なのではないかなというふうに思っています。もしちょっとでも興味が、何か引っかかるものがある方は、ぜひ劇場に足を運んでいただいて観ていただけると、本当に素晴らしい素敵な映画なので、きっと何かを感じて家に持ち帰っていただけるんじゃないかなと思います。今日来ていただいたみなさんは、もし面白いと思った方は、周りの方に伝えていただいて、良くなかったと思った人は黙っておいてもらって(笑)、本当に今日来ていただいて嬉しいですけれども、何か感じ取っていただいて、親だったり、仲の良い人だったり、誰かにちょっと連絡してみたいなとか、またコミュニケーションをとる、誰かとつながっていくということを始めていただけたら、こんなに嬉しいことはないです。本当に今日はありがとうございました。

『ドライブ・マイ・カー』
8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:濱口竜介
プロデューサー:山本晃久
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」
出演:西島秀俊 三浦透子 霧島れいか パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子 岡田将生
配給:ビターズ・エンド

【ストーリー】 舞台俳優であり、演出家の家福悠介(西島秀俊)。彼は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう…。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさき(三浦透子)だった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…。

©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会