ケンドー:ここでSNSで募集した質問にいきたいと思います。松坂さんに質問。一番大変だったシーンは?
松坂:亮平さんとのあるシーンが3日3晩かかったんですよ。1シーンで。それは体力的にも精神的にもお互いヘロヘロになりながらも、血と汗といろんなものが出ながら3日間走り抜けた感じがありましたね。
ケンドー:そのシーンは鈴木さんはいかがでしたか?
鈴木:やり終えたあとは、敵同士なんですけど戦友感が芽生えたというか、役の上でもそうでしたけど、お互い認めあった感がありましたね。やりやった我々にしか分からないものが、日岡と上林にもあったんじゃないかなと思います。
ケンドー:それをずっと滝藤さんが見てたわけですね?
滝藤:僕はスタンバってましたけど、2日間、撮影がなかったからですね。すっごい熱量でしたよ。素晴らしかったです。
ケンドー:ガラスをつきやぶるシーンはどうだったんですか?
松坂:手錠をしている状態で警察署のビルから飛び降りるシーンがあって、リハーサルを何度も重ねて、一日飛び降りるというリハーサルがありまして。ハーネスという装具を付けていたので、締め付けが強くて、終わったあとガニ股になりましたね。
ケンドー:安全面はちゃんと考慮されているとはいえ、気を抜いたら大怪我するシーンですもんね。
松坂:そうですね。監督が「もっと突き破る感じでいってほしい!」と言っていたので。
ケンドー:さて、ここから「日岡VS上林 たいぎいんじゃ選手権」を行いたいと思います。「たいぎい」は広島弁で「うざったい、めんどくさい」の意味です。日岡のセリフ「おどれら全員逮捕じゃ!」に対して、自分の出身地や好きな地方の言葉で言い返してもらい、誰の「たいぎいんじゃ」が一番「たいぎいんじゃ」なのか、という不思議なルールのゲームを行いたいと思います。勝者は私が決めます。警察&関係者・日岡チーム(松坂、村上、西野、滝藤、中村)と、裏社会の面々・上林チーム(鈴木、斎藤、早乙女、吉田)に分かれて勝負したいと思います!それでは参りましょう!
※日岡秀一の劇中セリフ「おどれら全員逮捕じゃ!」が流れた後に、一人ずつセリフを発する。
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
中村:「なんやぁ! じゃぁくさい!」大阪っぽくやってみました。すみません。僕、こんなんじゃないんです。本当は。今のこの人格が本当だよ(笑)。
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
斎藤:「パディントンだよ♪」
ケンドー:何を言うとんじゃ? どないしたん(笑)?
斎藤:いや、さっき言ってたくまさん「パディントン」だったもので(笑)。松坂さんチームには西野さんがいらっしゃって可愛らしさがあって有利かなと。こっちに無いのは可愛らしさかなって思って(笑)。大喜利かなと思って(笑)。失礼いたしました。
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
村上:「あぁあ、ダルっ」
ケンドー:これで良いんですよね、めんどくさいとか、かったるいとかの意味が含まれるので。冷めた少年でしたね(笑)。
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
早乙女:「なんゆぅとか、ころっそ!きさぁああ!!」北九州方面はこう言うらしいです。僕は絶対に言わないですけど(笑)。
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
滝藤:「でらえれぇえつっとんだろうが、たわけぇ!!」
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
鈴木:「じゃぁあかしいんじゃ、ボッケェェぇぇえ!」
ケンドー:恐ろしい(笑)。やっぱり抜けてないんじゃないですか?
松坂:今のはちょっと上林が垣間見えましたね(笑)。そうなると、私がいくしかないですか?
ケンドー:よろしくお願いします!
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
松坂:「たいぎいんじゃボケェェーーー!」一度でいいから、あのテンションで言ってみたかったんです(笑)。
ケンドー:素晴らしかったです(笑)。それでは吉田さん!
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
吉田:「パパー、バリうっとい」
ケンドー:何を言ってるんですか(笑)?「 うっとい」は、「うっとしい」ですよね。
吉田:家内によく言われるんです(笑)。
鈴木:そういうのをやって欲しくて、トリに選んだんじゃないんですよ(笑)。
ケンドー:それでは最後に西野さん!
日岡:「おどれら全員逮捕じゃ!」
西野:「むっちゃめんどいわ…」
ケンドー:ありがとうございます(笑)。
松坂:言われたくないなぁ。言われたくないけど、M気質な感じとしては、「ありがとうございます!」ですね(笑)。
ケンドー:そんなこと、ここでカミングアウトしていいんですか(笑)?さあ、両チーム出揃いましたということで。私が審査します。勝者…、松坂チーム!
松坂チーム:イエーイ!!
鈴木:何がいけなかったんですか?
ケンドー:約2名、反則技を使ったので。4名中、2名が反則したら勝たせるわけにはいかなかったので(笑)。
鈴木:反論がありません(笑)。
ケンドー:ありがとうございました(笑)。またSNSの質問も来ているようなので、鈴木さんに質問が。今回のような極悪人の役を演じるのはキツかったですか?楽しかったですか?
鈴木:正直、キツイ部分の方が多かったですね。やっぱり人の命をどうこうする以上、なかなかこっち(精神的に)も無事ではいられないというか、削られていく部分があるので。でもこの役を演じる責任があるので、しょうがないなと思って毎日やってましたね。
ケンドー:「人の命をどうこう」と言いましたけど、どうこうの仕方が普通じゃないですもんね。なんでこんなことができるんやろ、この人はって。
鈴木:そうですね…(笑)。なんでそんなことをするんだろうと考え始めると、どんどん人間の負の部分を掘っていかなくちゃいけなくて、それを考えている時点でどんどん持っていかれるというのはありますね。ただ、そんな時でも、上林組のメンバーがみんな明るかったので助かりましたね。
ケンドー:西野さんにも質問が。劇中で、弟(チンタ役の村上)の頭を引っ叩くシーンがありますが、何%でいきましたか?
村上:あれは完璧に150%くらいいきましたよね。超えてきてますよね。
西野:たぶん、200%くらいで(笑)。一生懸命、自分の出せる力は全部そこに。
村上:いい音がしたんですよ。いただきました(笑)。松坂さんとMっ気の師弟ということで(笑)。
ケンドー:あともうひとつ。村上さんへ。予告でチンタが上林に思いっきり蹴られるシーンがありました。その衝撃は相当だったと思いますが、大丈夫でしたか?
村上:折れました(笑)。
鈴木:今日、全体的に僕のイメージをダウンさせようとしてません? ああいうのは当てないとしょうがないんですね。当てるもんです。靴履いてなかったですからね。裸足でいっているので大丈夫です。
村上:そう言ってますけど、他のシーンでも顔を掴まれるシーンがあるんですけど、力加減が違いますからね。うおおおって、首がイクかと思いました(笑)。
鈴木:自分で思っている力と他人が感じる力がけっこう違うみたいで(笑)。ありません? 自分はすごく抜いたのにって。
ケンドー:悲しいモンスターみたいですね。愛したいのに…
鈴木:自分は愛したいのに、握りつぶしてしまうみたいな(笑)。でも、蹴りで言うと、滝藤さんから僕が受けた蹴りは、僕史上、一番強かったです。
滝藤:ちょっと待って! 違うよ、あれは、鈴木さんが「来てくださいよぉ、来てくださいよぉ! ぜんぜん痛くもなんともないっすよ〜」って言うから、いったんですよ。思いっきりいきました(笑)。
鈴木:Jリーガーみたいな蹴りでしたよ(笑)。僕はそう言いましたけど、まさかそこまでとは思ってなかったので、ちょっと息できなかったですね(笑)。