佐藤健と大友啓史監督のタッグで贈る、日本映画の歴史を変えたエンターテイメントの頂点として君臨し続けるアクション大作『るろうに剣心』の最終章となる『The Final』が4月23日より公開中、『The Beginning』が6月4日に公開初日を迎えた。同日、丸の内ピカデリーにて『るろうに剣心 最終章』グランドフィナーレイベント第二部『The Beginning』初日舞台挨拶が行われ、キャストの佐藤健、有村架純、村上虹郎、北村一輝、江口洋介、大友啓史監督が登壇。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC：さあ、『The Beginning』がいよいよ初日を迎えました。その気持ちを含めてご挨拶をお願いします。緋村剣心役、佐藤健さん。

佐藤：皆様、本日は全国的に雨の中、お足元が悪い中、ありがとうございます。やっとこの日が来たかと、うれしい気持ちです。『The Beginning』の公開をもちまして、『るろうに剣心』シリーズは完結となります。ただ、完結というより、『るろうに剣心』シリーズが完成するというのが正しいんじゃないかなと思っていて。今までシリーズをやらせてもらいましたけど、どこか未完成で、剣心の過去のエピソードを知ってもらって初めて全てが完成するんだと思います。『るろうに剣心』シリーズをまるまる愛していただけたらうれしいなと思います。本日はよろしくお願いいたします。

MC：佐藤さん、スーツから着替えて、着物での舞台挨拶ですね。

佐藤：それよりも、（着物姿の有村に）似合いますね（笑）。

有村：ありがとうございます（笑）。

佐藤：歩き方が、マスコットみたいで可愛かったです（笑）。まあ、『The Final』と『The Beginning』の舞台挨拶を同じ日にやるという、普段ない試みなので、衣装も違ったほうが分かりやすいということで、着替えました。

MC：続いて雪代巴役の有村架純さん。

有村：こんにちは、有村架純です。『るろうに剣心』の取材や舞台挨拶はいつも以上に緊張して、言葉が詰まってしまうかもしれませんが、一個一個丁寧にお答えできたらと思います。最後まで楽しんでいってください。よろしくお願いいたします。

MC：健さんから「似合いますね」という言葉がありましたが。

有村：ありがたいです（笑）。ありがとうございます（笑）。

MC：続きまして沖田総司役、村上虹郎さん。

村上：こんにちは。沖田総司を演じました村上虹郎です。本日はお集まりいただいて本当にうれしく思っております。本日は短い時間ですがよろしくお願いいたします。

MC：よろしくお願いいたします。続けて辰巳を演じられました、北村一輝さん。

北村：本当に世の中、こういう状況の中で初日を迎えられてうれしく思うと同時に、この映画の強さを感じました。僕もこの映画を観させていただいたんですが、非常に素晴らしいです。特にこの2人（佐藤、有村）なんですけども。そして、この映画を観た後にもう一度最初から観直してほしいなと。剣心が背負ったものが、すごく美しくもあり、悲しくもあり。そういう部分を観てから、最初から観ていただくと、また違う観方ができるのではいかと思います。今日はよろしくお願いいたします。

MC：続いて、斎藤一役、江口洋介さん。

江口：斎藤一役の江口洋介です。先週はどうなるかと思っていましたが、公開できるということで。皆さん、初日に来ていただいて。この『The Beginning』を観た後に、また1から観られる、膨大な時間が必要となりますので、楽しんでいってください。今日はありがとうございます。

MC：大友啓史監督、お願いします。

大友：大友です。10年前にテレビから映画の世界に飛び込んで、すごく面白かったのは、映画はクランクインして、「おめでとうございます」と言われます。クランクアップして「おめでとうございます」と言われます。初号ができあがって「おめでとうございます」と言われます。そして劇場で公開されて「おめでとうございます」と言われます。もしヒットすると、また「おめでとうございます」と言われるんですね。映画のプロセスは「おめでとうございます」の連続でできている。ひとつひとつの奇跡を積み重ねて、ここにたどり着くんですね。劇場で皆さんに観ていただいて、一五一会というか。皆さんにお披露目できるというのは奇跡的で、作り手にしてみれば僥倖の瞬間であり、こういう状況なので、いろんな方に「おめでとうございます」と言われて、その言葉を噛みしめる日々です。ぜひ映画館で観てほしいです。大画面で観ていただけるように、感情の震え、目の中に潜む小さな感情、アクションももちろんです。大スクリーンで観ていただくために、この10年間、この作品にたどり着くために、ここに今日立っていないキャスト、スタッフ含め、必死に作り上げた作品です。地方の方もありがとうございました。支えていただいて。今日から『るろうに剣心』の映画が始まると思っています。何卒、応援よろしくお願いいたします。