MC:岡田さんはどうですか?
岡田:さっきバックヤードで打ち合わせをしていて、これ話すと重たくなるからやめた方がいいって言ってたじゃないですか。今でも思い出したんですよ。これまたネタバレになるのか分からないんですけど、冷川と三角が手をつなぐシーンがあったんですよ。1日かけて。あれ、全カットだよね?
志尊:あー!!
森ガキ:申し訳ございません!
志尊:今思い出した。スタジオで、10メートルぐらいの高さで、そうだ。手を取り合ってグルグル回ってたシーン、全カットじゃないですか!?
岡田:やっぱり怖いのは森ガキさんですよ(笑)。
森ガキ:すいません。より作品を良くするために(笑)。だったら最初から吊るすなって話ですよね。でも、本当にそこも悩んだところです。そこは後日メイキングで。
MC:そんな怖いと言われていた森ガキ監督は、なにか怖いものがあるんでしょうか?
森ガキ:僕は全くお化けとか信じてなかったんですよ。でも『さんかく窓の外側は夜』でお化けの勉強じゃないですけど、本当にいるのかなぁって思ったときに、最近知り合いの方から「あなたの周りに、お化けが14人ぐらい列を組んで並んでます」と言われて。それがすごい怖かったんですよね。そのとき肩こりがすごくしているて「どうやったら除霊できるんですか」って言ったら、さっき言った平手さんの「大きい声を出してください」って言われて。「大きい声を出すとびっくりしていなくなるから」と。でもいきなり大きい声出したら、ちょっと頭おかしい人になっちゃうじゃないですか。だから車に乗って誰もいないところで大きい声を出してたら、目の前に通った人がすごいびっくりしてて(笑)。自分の中で自分が怖いなと思ってました。それまで全く信じてなかったんですけど、本当にお化けっているんだなというのはちょっと信じるようになりました。今は4回除霊したので、大丈夫ですね。
MC:安心しました。じゃあ滝藤さんに聞いてみようと思うんですけれども。
滝籐:僕は2週間後かなんかに公開される『ファブル』(主演・岡田准一『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』2021年2月5日公開)じゃないですかね。ファブルの存在が怖いですね。(『ファブル』にも出演する)平手ちゃんが、『ファブル』と『さんかく』どちらを愛しているのか(笑)。
志尊:怖いですね(笑)。
岡田:怖いですね(笑)。
平手:(後ろを向いて大笑い)
滝籐:『ファブル』なんてことになったら恐ろしいですよね(笑)。主演もね、どちらも岡田さんで(笑)。
岡田:これはなかなか答えづらいし、滝藤さんも、ここで言っちゃダメ(笑)。
滝籐:いやいや(笑)。さっき自分が言ってたじゃん(笑)。
岡田:(笑)。どっちも大切ですよね。映画が盛り上がってくれればね(笑)。
志尊:てちは、マイクをつけようとしないものね(笑)。
MC:ということで、どうもありがとうございました。それでは最後に、一言ずつご挨拶をいただきたいと思います。岡田さんからお願いします。
岡田:本当は今年の10月に公開だったんですけど、来年の1月公開ということで、今日皆様に初めて観ていただくということで、また一つ身が引き締まる思いで、みなさまにいろんなスタッフキャスト一同が込めた思いが届けばいいなと思っております。1月までまだ時間がありますので、この映画をどんどん広げて皆様に愛される映画にしたいと思っておりますので、皆様のお力添えをください。どうぞよろしくお願いします。今日は楽しんでこの映画を観てください。今日はありがとうございました。
MC:ありがとうございます。続きまして志尊淳さんお願いいたします。
志尊:この作品の登場人物はですね、昔から何かにコンプレックスを持っていて、すごく孤独を感じてしまって人に軽蔑されて、自分を表現できなくなって埋没してしまうという登場人物が出てくるんですけれども、この作品を通していろんな人と関わることでその関わる方々の受け入れる気持ちでその人たちの気持ちがどんどん広がっていって、一歩前に踏み出せるんだという思いを、僕は三角康介という役を通して改めて感じることができました。この作品をみなさん観ていただいて、少しでもそんな気持ちになったら近くにいる人を大事にしたいと思ってくださったら嬉しいなと思います。楽しんでください。ありがとうございました。
MC:ありがとうございました。平手さん、お願いします。
平手:はい、個人的な意見になってしまうんですけど、この作品の魅力はストーリーももちろんなんですけど、本編に流れる音楽の使い方だったり、あと主題歌を務めてくださった、“ずっと真夜中でいいのに。”さんの、「暗く黒く」という曲が個人的にすごく好きになったので、よかったらそちらにも注目して観ていただけたら嬉しいなと思っています。今日は本当にありがとうございました。
MC:ありがとうございました。では滝藤さん、お願いいたします。
滝籐:僕はこの映画を観たときに、今までにない映画でびっくりしました。なので皆さんも楽しめると思います。本日はありがとうございました。
MC:ありがとうございました。では最後に森ガキ監督、お願いいたします。
森ガキ:はい。本当にスタッフも含めこのメンバーでこの映画ができたっていう、出会いも含めてできたということはすごく僕の人生にとって財産だなと思っていて、本当にまた皆さんとご一緒したいなと思っています。この映画は本当にエンターテインメントでありつつ、今の社会が抱える問題だったりとか、ネットの誹謗中傷だったりとか、人と人と通じ合えているのかなとか、自分は孤独なのかなとか、いろんな考えさせられる内容をこの映画に入れていったので、普通にただ泣ける、笑えるとかっていう映画もたくさんあるんですけど、そういう想いを込めつつもエンターテイメントとして成り立つというところをすごく意識して演出していったので皆さんの方で1月22日公開まで宣伝の方も何卒よろしくお願いいたします。また皆さんと映画が作りたいなと思っています。今日はありがとうございました。
MC:ありがとうございました!
『さんかく窓の外側は夜』
2021年1月22日(金) 全国ロードショー
監督:森ガキ侑大
原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」
脚本:相沢友子
主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「暗く黒く」
出演:岡田将生 志尊淳 平手友梨奈 滝藤賢一 マキタスポーツ 新納慎也 桜井ユキ 和久井映見 筒井道隆
配給:松竹
【ストーリー】 書店で働く三角康介(志尊淳)は、一見普通の⻘年だが、幼い頃から幽霊が視える特異体質に悩まされていた。ある日、書店に除霊師・冷川理人(岡田将生)がやってくる。「僕といれば怖くなくなりますよ」の一言で、三角は冷川と除霊作業の仕事を共にすることに。そんな中、二人は刑事・半澤(滝藤賢一)から、ある連続殺人事件の話を持ち掛けられる。調査を進めるうちに、二人はある言葉にたどりつく…。「ヒウラエリカに…だまされた…」。この事件には、呪いを操る女子高生・非浦英莉可(平手友梨奈)の影が潜んでいたのだ。果たして“ヒウラエリカ”とは何者なのか?事件との関係は?死者からの謎のメッセージを解き明かそうとする冷川・三角の二人は、やがて自身の運命をも左右する、驚愕の真実にたどり着く。
©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 ©Tomoko Yamashita/libre