【全文掲載】三浦春馬、最後のアフレコで涙「すごい頑張ったんで、すごい感激しちゃいました…」

MC:ありがとうございます。蓮佛さんはいかがですか?

蓮佛:この作品に出てくる男性陣は愛くるしいというか、愛嬌があるというか、たぶん女性は特に母性本能をくすぐられる感じの方がいっぱいいて、森永君の伊藤博文とかも私はすごいかわいいなと思って好きだったんですけど、でもすいません。私は五代さん推しで(笑)。ついて行き甲斐があるというか、安心感? 五代さんは女性というより、日本国民が全員ついて来いというような気概のある方なので、本当にそういう意味では絶対良い未来が待ってるんだろうなっていう意味で、そこにやっぱり魅力を感じますね。

MC:はい、ありがとうございます。翔平さんの坂本龍馬も非常に素敵でしたけれども、ご自身と重なるところとかはありましたか? 龍馬そのものという感じでしたけど。

三浦:いやぁあ、どんなところが? 今日は兄貴(西川)がいないから、コメディの人がいないんだよね(笑)。

森永:いつのまに僕がコメディ担当になったんですか(笑)?

三浦:しょうがないじゃん、4人でやってきたんだから(笑)。

森永:そうですね(笑)。まぁ一応関西人ですしね。でも4人とも僕から見てるとなんですけど、それぞれの元々持ってるキャラクターがちょっとずつ上手く落とし込まれて入ってるなっていうのが印象としてあるので、明確に言葉でドンって言えないんですけど…。

三浦:巧く濁しましたね(笑)。ありがとうございます。

森永:要素が入ってると思います(笑)。

MC:おっしゃるとおりで、皆さんそれぞれの要素があるから、そのものにしか見えないという感じになってくると思うんですが、そのあたりもお楽しみいただければと思います。では翔平さんから見た五代友厚の魅力っていうのはどんなところでした?

三浦:もうすべてですよ。誠実で自分の信念を持って、誰に何と言われようが自分の目的を達成して、達成した後に皆さんが共感しているという。強いですよね、心が。春馬が演じた五代さんような男になりたいです。

MC:ありがとうございます。監督、春馬さんはこの作品の完成されたものはご覧になっているのでしょうか?

田中:残念ながら完成を見ずしてなんですけれども。ラストシーンをアフレコで来てもらって、その編集の一部分を観ただけなんですけど。ただその時にも本当に彼はにこやかにその作品を観ていて、「いやあ、あのとき本当に僕頑張ったんですよ」って、ちょっと涙を浮かべていて。「すいません、ちょっとすごい頑張ったんで、すごい感激しちゃいました」っていうことを言っていて。本当にこの作品に向かって真摯に頑張ったんだなあっていうのは、その時に思いましたね。

MC:ありがとうございます。翔平さん、春馬さんがこの作品を観たらなんておっしゃいましたかね?

三浦:なんて言うんだろうなぁ。多分まぁそこにいると思うんですけど、照れてるんじゃないですか? でも、たぶんきっと本当にこうやって幕が開いて皆さんにお届けできていることを、誰よりも感謝していると思うし、誰よりも逆に悔やんでいるかもしれないし。でも多分、あの爽やかな笑顔でありがとうって言ってるんじゃないですか。

MC:そうですよね、ありがとうございます。さあ、ということでまだまだお話伺っていたんですがそろそろお時間が近づいてきてしまいました。それではですね、最後に翔平さんから、これからご覧になる皆様にぜひメッセージお願いいたします。

三浦:映画を観終わった後に悲しい気持ちや寂しい気持ちになってしまうと思います。でも泣いていいと思います。でもその気持ちを決してネガティブな方に引っ張らないでください。この映画の中で三浦春馬はものすごい熱量で演じて、しっかりと生きてます。そして五代友厚の生き様を春馬の熱量とともに目に焼き付けて、2人の想いをしっかりと受け取って、また今日という日をそして明日を一生懸命生きてください。きっと春馬もすごく喜んでいると思います。今日は短い時間でしたが、ありがとうございます。

MC:どうもありがとうございました。

▼フォトセッション時には、主演・三浦春馬が立つはずだった中央のスペースを開けて撮影が行われた

『天外者』
12月11日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:田中光敏
脚本:小松江里子
出演:三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵 蓮佛美沙子 生瀬勝久 筒井真理子
配給:ギグリーボックス

【ストーリー】 江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける。五代才助(後の友厚/三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か…。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった。

©︎2020 「五代友厚」製作委員会