MC:監督、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。それでは皆様にお話を伺って参ります。まずは広瀬さん、今回がコメディ初挑戦ということで、予告編でもピンクの髪を振り乱しながら叫ぶという大変印象的なシーンがございましたけれども、今回はどのような点を意識して作品に挑まれましたか?
広瀬:一回現場に行ってみないと皆さんの役の感じも全然わからなかったので、とりあえず攻撃的にいこうというのは心に決めて、お父さんへの反抗期がとても強いというのをとにかく意識して、それぐらいしか準備ができなかったなぁという感じです。
MC:役柄とご自身で似ているなぁという部分はありましたか?
広瀬:私の中にある、このへん(お腹)にあるやさぐれ精神がパーン!と出た感じがあって、ただ気持ちよく、発散のような感覚で台詞が出るようになりました。気持ちよかったなぁ~と思います。
MC:監督もかなり頷いていらっしゃいましたけれども。
浜崎:元々そういう感じの人なのかなというぐらいハマリ役だったので。
MC:しっかりと作ってきていただいたと。ありがとうございます。吉沢さんへもお伺いしますが、今回は存在感がなさすぎる役ということで、監督もイケメンオーラを完全に封印してもらったと話しておりました。どのように存在感を消す役作りをされたんでしょうか?
吉沢:前髪をすごく伸ばして目をなるべく隠したりとか、姿勢をすごく悪くしたりとか、眼鏡とか、そういう表面的な部分でいろいろ作りましたけど、内面的な部分でいうとほぼ役作りはしてないというか。僕自身、めちゃくちゃ根暗なので、素の吉沢亮でやっていました。
MC:スッと入れた感じも…。
吉沢:スッと入りましたね。
MC:噂に聞くと現場でも存在感のなさを発揮されていたと。
吉沢:基本、気づかれないです(笑)。(現場に)いるのに、「すいません、吉沢さん待ちです」みたいな空気が流れる瞬間とかたまにあったりするので。
MC:ばっちりなハマリ役ということですね。
吉沢:そうですね。
MC:ありがとうございます。そして堤さんにお伺いしますが、今回、広瀬さん演じる娘の七瀬に「臭い」「一度死んでくれ」とののしられる場面も多かったと思うのですが、役柄とはいえ、多少堪えた部分はあったんでしょうか?
堤:多少というか、娘がいるんですけど、いずれ言われるだろうなと。いいシミュレーションというか、傷つかない、という気持ちになりましたね。
MC:プライベートでのいい練習、心構えになったと。
堤:そうですね。いちいち怒らない、傷つかない、そういうもんだと。子供って成長したらそうなるもんだと、それでいいんだと、今から言い聞かせています(笑)。
MC:改めて、七瀬の反抗期ぶりを感じていかがでしたか?
堤:(広瀬と)お仕事するのは初めてだったんですけど、本当にそういう音楽(デスメタル)が好きな人なのかなと思っていたんですね。だから最初はちょっと怖かったですね。革のジャンパーとかを着ていると妙にぴったりで、広瀬さんは普段こういう方なんだなと。
MC:広瀬さん、普段からそういう感じなのかなと思われたそうですが。
広瀬:なかなか堤さんと距離がなんとなくつかめないなぁと思っていたのはそこだったのかなと(笑)。
堤:そう!それとね、おじさん、疲れてたからね(笑)。
浜崎:そうなんですね。撮影が結構被っている間にやられていて、(合間を)縫って縫ってやっていただいたので。でも、本当に実際に堪えたんだと思います(笑)。
MC:ありがとうございます。浜崎監督にもお伺いしますけれども、こちらにいらっしゃる皆様をはじめ、豪華すぎるキャストが揃ったとすでに話題となっています。撮影現場で豪華すぎるがゆえに困っちゃったなというエピソードがあれば教えていただきたいです。
浜崎:困っちゃったはないですけど、出し入れというんですか、皆さん主役級の方なので失礼がないようにすることは心掛けたんですけど、でも僕はどうしても現場はそういうことに構わずやっちゃうので、失礼がなかったかなと後で思ったりするんですけど…ちょっとした気を遣いつつ、でも作りたいものは作りたいなと。ネームは本当にすごい方なので、とんでもない人、全員主役をとれるような方なので、改めてこうやって見ると(キャスト陣を眺めながら)これ映画かな?という感じです(笑)。すごいですよね。
MC:先ほど小澤さんも本を見た時にも面白いと思ったということでしたけれども、監督もプレッシャーを感じられたのでしょうか?
浜崎:吹いちゃうような脚本なので、これが映像になった時にどうなるのかなと思って、読み物のほうが面白かったなとならないように…でも、それを超した映像になったと思います。
リリー:前を向いて喋ってください。
浜崎:ははは!(笑)。
MC:今回初めての舞台挨拶ということでございますよね!
浜崎:すみません、ほんと慣れていなくて!喋ってる人を向いちゃうんですよ(笑)。
小澤:監督、その(マイクに巻いている)持っているやつはなんですか?
浜崎:今日、ピンクの物を身に着けてないとダメだよと言われて、そんなの聞いてないなと思って…(衣装に)ポケットがないんですよ。(ピンクのスカーフを襟に掛けて)最初こう、前掛けみたいに…。
リリー:やっぱり、よだれかけバージョンが一番合ってた。
浜崎:これで出ると頭おかしい人なのかなと思われると思ったんですけど、今の流れを作っていただいてありがたいなと思っています(笑)。