MC：ありがとうございます。よろしくお願いいたします。早速お話を伺っていきたいと思うのですが、まずは大泉さん、今回演じられた田島周二、女性が放っておけないモテ男なわけですが、今回オファーを受けた時はどのように思われたのでしょうか？

大泉：宣伝の時期になって、やたらとモテ男というキャッチコピーが言われるんですけど…オファーされた時はそんなモテ男を強調されて言われなかったんですが、あんまり意識はしなかったんですけども。映画を観てもらえればわかるとは思うんですけれども、これまたあんまりモテてるシーンってないんですよね…監督、あんまりモテてるシーンってなくないですか？

成島：（笑）。

大泉：笑ってんなぁ。こういう時はしゃべるんですよ、監督！僕、振ってるわけですから。

成島：そうですね、たしかにモテてるシーンはないですね（笑）。

大泉：あんまりモテてるシーンはないですね。モテるという意識はしなかったですけど、やはり憧れの成島監督からお話をいただいたのが何よりも嬉しかったというのが本音ですかね。そして、小池さんもね…やっぱりあの～…その～…。

小池：何？無理してしゃべらなくていいよ（笑）。

大泉：舞台でご一緒してたので、舞台でご一緒したのが先かオファーが先かを忘れてちょっとボヤ～っとしてしまったんですけど、小池さんとまたできるというのも嬉しかったですね。

MC：小池さんにも伺いたいと思いますが、今回はキヌ子という役で大泉さん演じる田島にあきれかえりながらも計画に付き合うことになる女性なんですが、小池さんから見て大泉さんと田島という男は何か共通点はありましたか？

小池：やはりチャーミングさだと思います。大泉洋さんを嫌いな人って、私、聞いたことがないんですよ。その人間としての豊かさ、チャーミングさが全面に田島という人物に注入されていて、どのシーンを見てもとても愛おしく感じる、これだったら女性が惚れてしまうなと納得させられました。

大泉：わりといいこと言いますね。

小池：そうでしょ？（笑）。

大泉：模範解答です。

小池：素敵でしたよ。でも、私が宣伝なんかで「お芝居やってて時々とても二枚目に見えるんです。そこがかっこいい」なんてお話をしていると、ご本人は最初から最後まで二枚目のつもりで演じてたらしいんですよ（笑）。だから、そこはちょっと申し訳ないなと思いましたね。

大泉：「時にものすごくセクシーに見えるんです」って、それぐらいで俺を褒めたつもりでいるかもしれませんけれども、僕はずっとセクシーに演じていたつもりなんですけど。「たまーにかっこよく見えます」とか言うから。ずっと私はかっこよく演じたつもりだったんですけどね。

MC：そのあたりはこれから皆さんご覧になるので、確認していただいて…。

小池：そうですね。自ずと答えは出るでしょう。

大泉：自ずと答えは出るでしょう。（観客に対して）「ずっとかっこよかった」ってネットに書けよ！

（会場爆笑）

MC：命令形になってしまいましたけれども（笑）。小池さんはチャーミングだとおっしゃっていたのですが、ここで、水川さん、橋本さん、緒川さん、そして木村さんの女性陣にお伺いしたいと思います。皆さんは田島に惚れる女性たちをそれぞれ演じられていたわけですが、皆さんから見た田島というのは正直モテ男なのか、ダメ男なのか、このあたりをぜひ理由とともにお聞かせいただきたいなと思います。いかがでしたか？では、水川さんから。

水川：うーん…。

小池：顔！あさみ、顔！

大泉：水川さんからで大丈夫ですかね？

水川：舞台挨拶でした。

小池：笑って！

水川：失礼しました。

大泉：舞台挨拶ではまず見れない顔しましたからね。私はこの人とはだいぶ前にドラマで共演しているので、あんまりこの人に聞いてほしいとは思ってませんよ。

水川：あはは！（笑）。私からじゃないほうがいいですか？

大泉：いいですよ、どうぞ。いいこと言うんだよ？

水川：大泉さん演じる田島がモテ男かダメ男かということですよね。

MC：それと、なぜそうなのかという理由も聞けたらいいかなと思います。

水川：さっきも小池さんが言っていたように、チャーミングさが…どう？チャーミング？（笑）。

大泉：チャーミングったら俺ですよ。

水川：田島の絶妙ないいところと、悪いというかダメなところが、大泉さん自身のチャーミングさ？…（笑）。

大泉：チャーミングってちゃんと言えよ！

水川：それがエッセンスに実際になっていて素敵だなとは思うんですけど、じゃあモテ男かダメ男かと言われるとちょっとよくわからないです（笑）。

大泉：随分時間使ってわかんねぇって言ってるけど！あなただって田島に恋した役ですから。

水川：役のうえではそうですよ！

大泉：魅力を感じたわけでしょ？

水川：母性をくすぐるようなところがあるんじゃないですかね…。次にも聞いていただいたほうがいいかもしれません（笑）。

大泉：この子はほんと…。

水川：まだ3人いらっしゃるので。

MC：二人の会話をすごく楽しそうに聞いていました橋本さんに、次いきましょうか。

大泉：橋本さんは期待できる。一番ちゃんとしてますよ！さっきのご挨拶もね、言うべきことを言ってくれる人だから。いこう！はりきっていこう！橋本さん。

橋本：わからないですねぇ（笑）。モテ男かダメ男か…モテ男はダメ男ですよね。

キャスト陣：あぁ～。

大泉：これはいいことを言う。

橋本：それに尽きる。

大泉：モテて調子に乗ってるやつはダメ男だという。

橋本：はい。

大泉：田島はダメな男なんですか？

橋本：妻からしたらダメですよね。

小池：まめだからね。愛人もたくさん抱えられるというのはね。

大泉：田島のどういうところを好きになったんですか？

橋本：優しいところです（笑）。

大泉：優しいところね！（水川に対して）じゃあ、田島のどういうところをお好きになられたんですか？

水川：自分とは正反対な部分というか、ダメなところが母性をくすぐったんだろうなって。

大泉：できる女医でしたもんね。

水川：そうです。私はできる女医でした！

大泉：何回も言わなくていいよ（笑）。

MC：続いて、緒川さんはいかがでしょうか？

緒川：私はモテ男だと思いますね。少なくともヒモ状態にはならない、女の人にお金を無心したりしないぶん、奥さんからは逆にマイナスですけれども…なんか悪くないかなぁって。

大泉：お金はありますもんね。がっつりお金渡しますから。

緒川：そうそう（笑）。そして、大泉さんとは初めてご一緒させていただいたんですけど、声の大きい方という印象を持っていたんですが（笑）。

大泉：バラエティだとどうしても（声を）張りますからね！今日も何回も張ってますから。

緒川：（笑）。田島を演じていらっしゃる時はすごーく小さな声で、近くに寄らないと聞こえないと言う感じの声の出し方をされていて、エレガントでセクシーで、ちょっと術にはまっちゃうなっていう感じがありましたね。

大泉：監督がそう演出なさいましたから。

緒川：でも何か持っていらっしゃるんですね。そういう側面をね。ずるいところですね（笑）。

大泉：そうですか？ずるい？ちょっと照れましたけど（笑）。

小池：あなた、今日ご機嫌ね（笑）。ずーっと自分のこと褒められて。

MC：続いて、妻役だった木村さんから締めていただきましょう。どうでしょうか？

木村：やっぱりダメ男なんだけど、そのダメさが母性本能をくすぐって魅力的という意味では、この役は大泉洋ちゃんのダメなところがダダ漏れている。ダメなところというか、人間臭いところ。ちょっと言い直してみたけど（笑）。そこがすごく魅力的だったので、やっぱりこの役はダメ男なんだけどモテ男なんじゃないかなと思いました。

MC：ありがとうございます。美しく締めていただきました。

大泉：さすがです。さすがですよ、多江ちゃんは。

MC：続いて、男性陣に伺いたいと思います。濱田さんと松重さんにお尋ねします。今回タイプの全く違う女性たちが5人も登場いたします。一番気になるタイプの女性はどのキャラクターだったのかというのを伺います。濱田さん、どうでしょう？

濱田：登壇されている女優の皆さんは、すごく声がセクシーというか素敵なんですよね。僕は橋本さんとのシーンがあって、そこで「グッドバイ」という台詞を橋本さんが放つんですけど、あれはもうやられました！膝が笑いました、あのシーン。

大泉：膝が笑う？

濱田：もうガクガクでしたね。

大泉：でも好きな女優さんを言ってくださいというのではないですよ。キャラクターですよ。キャラクターでどの女性が好きですかっていう話で、今は橋本さんの声に膝が笑ったっていう話ですよね。

濱田：あぁそうか…。告っちゃった（笑）。すいません！

大泉：こんなところで告られても。

濱田：そうですよね。失礼しました。

大泉：キャラクターですよ！挿絵画家の方なのか、そういうことを言ってるんですよ。

濱田：キャラクターかぁ…。ちょっと今、告るのに全力を使ってしまって。

大泉：どこに使っちゃったんだよ！

濱田：いっけねぇ…すんません！

大泉：告ってんじゃねぇよ！

濱田：告っちゃった（笑）。汗が止まんないです。すいません。

MC：では、松重さんに伺ってみましょう。

大泉：大丈夫ですか？これでどんどん回してますけど。

MC：時間の関係でどんどん回します。

大泉：松重さん、聞きたい聞きたい。

松重：成島組というのは本読みとリハーサルをきっちりやるんですよ。こうやって舞台に登壇されていると、皆さん、お美しい。外に出る時のお姿なんですけれども、その私服とギリギリの中途半端な感じのところで稽古場にいらっしゃるので、それがすごくチャーミングなんですよ、僕としては。まだ全部商品になってない感じが。前段階の。木村さんがまたそこでゾクッとするような色気を出して…。

大泉：変態か！！

（会場爆笑）

松重：木村さんとはワケがあるので、見てのお楽しみなんですけど、そういうところも含めて僕はちょっとゾクッときたという。橋本さんとは違うところで僕は木村さん派ということで…。

大泉：あなたも結局女優に告ってるけど！映画の中ですよ！映画の中のキャラクターで聞きたかったなぁ。なんで女優に告ってんだよ！

松重：でもそういう感じになりますよね。この『グッドバイ』という映画はね。

大泉：よくも女優さんに告りますね！

濱田：すいません、すいません…。

大泉：びっくりするなぁ！避けたいところですよね、女優さんを選ぶのはね。やっぱりキャラクターではああいう人が好きとか言うのかなぁと思ったらガッチリいくから。

松重：次の質問、いきましょうか？