MC:さあ、山田さん。撮影と宣伝もたくさんされたと思うのですが、それを経ていよいよ昨日から公開をしておりますが、改めてお気持ちというのはいかがですか?
山田:やっぱり映画って、公開までにすごく時間がかかるので、その時間をワクワクドキドキしながらずっと待っているんですけど。僕たちが撮影して、映画が公開されるまでは約一年なんですけど、その前にこの映画の製作が決まったときから考えると、すごい長い時間をかけてこの作品ができあがって、いよいよ皆さんに観ていただけるということなので、すごく嬉しい気持ちです。
MC:映画をご覧になったお客さんの表情をご覧になって、いかがですか?
山田:泣いてくれた方もいるのかな? いい映画だと思ってくれている方が何人かいるのかなと思うのと、双眼鏡でこんな近い距離で見ている方がいるので、何を見ているのかなという気持ちでいっぱいですね(笑)。毛穴ですか? 困ります(笑)。
MC:芳根さんは、今のお気持ちはどうですか?
芳根:映画が公開される前になると、すごいソワソワするので、ちょっと怖さもありながら、でも子離れする寂しさもありながら、でもやっぱりワクワクしている気持ちもあって、今回はすごく楽しみだという気持ちが一番だったかなと思います。なので、昨日からSNSで検索とかしてるんですけど、なんか良いことをたくさん書いてくれているので、すごく嬉しいなって思います(笑)。
MC:平川監督はいかがですか?
平川:僕も検索しました(笑)。今日、観ていただいた皆さん、一人一人がつぶやいていただいて、また広がっていくと、僕らは映画を作っていて、やっぱりたくさんの人に観てもらいたいという思いがものすごく強いので、応援していただけたらなと思います。
MC:ぜひ皆さん、SNSに書き込んでください(笑)。
平川:良いことをですよ~(笑)。悪いことはあんまり…(笑)。
MC:本作にはサブタイトルに「あなたを忘れない」というサブタイトルがついておりますが、ぜひ皆さんにとっての「この人のこの一言が忘れられない」というお話を伺っていきたいと思いますが。まずは蓮佛さん。
蓮佛:私は、大林宣彦監督と16歳くらいのときに初めてお仕事をさせていただいたときに、言われた言葉が今もすごく自分のベースになっているというか。「お芝居に正解も不正解もないんだから、思ったようにやってみなさい」ということを、当時、まだ仕事を始めて1、2年目だった私に毎日のように現場で言ってくださって。それがすごく当時の救いだったし、今もお芝居と向き合うときにすごく大事にしていて。今回の現場でも、正解も不正解もない中、試行錯誤してお芝居をみんなで作っていく時間が、私にとってはすごく久しぶりで。いっぱいトライできたので、その言葉を思い出してやってましたね。
MC:その一言があるだけで、やり方だったりトライの仕方って変わってきますよね。
蓮佛:そうですね、いかに自分を信じられるかみたいな部分が、大事だったりするのかなと思うので、「正解も不正解もないんだ」という言葉に支えられてやってる感じがありますね。この言葉は何年も残ってますね。
MC:ありがとうございます。佐々木さんは、ございますか?
佐々木:今、蓮佛さんの話を聞いて思い出したんですけど、僕は20年前に東京に来たんですよ。それで初めて映像をやったんです。それまでは、関西でも舞台しかやってなくて。それが(山田の)先輩の松岡(昌宏)くんのお兄さんの役で。でも、舞台だったら一ヶ月稽古をやって本番なんですけど、会ったその日に“お兄さん”というのが分らなくて。でも、終えて、帰りにタクシーの中でマネージャーに「僕、映像は向いてない。もうやりません。できません」と言ったんですね。そしたら「いや、いけると思うよ。向いてると思うよ」と言ったんですよ。それで「そうか…」と思って、それからやってるんですけど、マネージャーは言ったこと一切覚えてないんですよ(笑)!?。そんなもんなんです(笑)。「そんなん、言ったっけ?」ぐらい(笑)。なんとも思ってなかった(笑)。
MC:確信があったからこそ、おっしゃったと思うんですが(笑)。
佐々木:ないと思います(笑)。
MC:でも、佐々木さんは、そこから「できるかもしれない」と思えたわけですよね?
佐々木:ちょっとは思ったんです。
MC:そして今があるわけですよね?
佐々木:そうですね。でも、言った本人は別にそうとも思ってなかったんですよ(笑)。
MC:根に持っていらっしゃる感じがしますが(笑)。ありがとうございます。そして芳根さんはいかがでしょうか?
芳根:私はですね、最近母に言われた言葉で、「明日には感謝、今日には情熱、明日には希望」っていう言葉をもらったんです。すごく素敵だなと思ったら、いつも通る床屋さんの前のホワイトボードに書いてあったと(笑)。でも、そうだなって、深く納得しました。なので、辛いときとか苦しいときがあっても、その言葉を忘れないようにしていますね。床屋さん、ありがとう(笑)。
MC:お母さんはそこに、これは今、京子さんに必要かもと思ったんでしょうね。
芳根:写真を送ってくれたので、大事にしているんですけど。でも、毎日良いことが書いてあるみたいで。素敵な床屋さんだなと思いました。