MC:そして、芦名星さん。この映画の魅力はどんなところだと思いますか?
芦名:初号試写で観たときにAIさんの歌を聴いて、涙を堪えるぐらい。素晴らしい映画を作ってくださったなと思って、そこも見どころのひとつだなと思いました。
MC:この映画さまざまな要素がありまして、近未来がテーマだったり、家族愛、アクション、サスペンス要素もありますけど、芦名さんご自身はどのような要素が印象に残っていますか?
芦名:……???? “機敏な動き”……?
岩田:「近未来」です(笑)。
芦名:すいません(笑)。ちょっと待って、頭が真っ白になってしまって…(笑)。人の愛に全てつながっているというのがきちんと描かれている作品だと思うので、絆とか愛とか、人の心の持つものをすごく感じました。
岩田:バッチリです(笑)。
芦名:すいません(笑)。ありがとうございました(笑)。
MC:そして玉城さん。本作の魅力はどんなところにあるでしょうか?
玉城:まず『AI崩壊』というタイトルで、AIと人間の共存って難しいのかなと。私は今、22歳で、自分を取り巻く人間愛とか家族愛というものがベースに入ってきているので、ものすごく理解しながら楽しむことができましたし、出来上がった作品を観てもすごく受け取るものが大きかったですね。
MC:そして、横をご覧になって、日本を代表する錚々たる皆さんとの共演についてはいかがでしたでしょうか?
玉城:本当に恐縮ですし、ここに立たせてもらっていることも信じられないぐらいなんですけども、とてもうれしく思っております。今日は最後まで楽しみたいと思います。
MC:緊張されてますね(笑)?
玉城:そうですね、どなたと目を合わせて良いのか分からないです(笑)。
MC:そして、松嶋菜々子さん。完成した作品をご覧になって、どんな感想をお持ちになりましたか?
松嶋:私の役柄は(大沢演じる)桐生さんの奥さんで、社会に役に立つものを開発して、貢献したいという思いで開発するんですけど、志半ばで倒れてしまって、その後どういう世界になっていくかは分からないという役柄なんですけど、台本を見て「どうやって撮るんだろう」とすごくワクワクしながら読んでいたんですね。できあがりがとても楽しみで、できあがってみたら、アクションでサスペンスなんですけど、すごく温かいものが根底に流れてい、AIを開発するんですが、そこにはAIを作る人間性とか育てる側の思いが大切なんだということが、すごく丁寧に描かれていて、とても感動する部分が多いなと思いました。
MC:そして大沢たかおさんとは5度目の共演で、今回初めての夫婦役ということでしたが。現場ではいかがでしたか?
松嶋:何年かおきにご一緒させていただくので、いつも「久しぶり!」って言いながら、いつものテンションでお話をさせていただいて、すんなりと入って。夫婦役でシーン数が少ないながら、形ができあがっているところの表現になるので、本来なら難しいものだと思うんですけど、何度かご一緒させていただいているので、良い緊張感を保ったまま、楽しむことができました。
MC:大沢さんは、松嶋さんとの夫婦役はいかがでした?
大沢:そうですね。ずっと長いことお仕事をさせてもらっていて、夫婦役は初めてだったんですけど、映画を観ていただければ分かるんですけど、夫婦の関係、家族の関係がこの映画の根底に流れているので、二人でやってきたものの集大成がこの夫婦関係の中に出せればいいかなということで、現場では「本当にこれは大事なシーンだから」というのを前もって話したんですけど、「そんなの分かってるわよ」ぐらいのリアクションで返されて(笑)。でも、それぐらい僕は気合の入った二人の関係で、日数がなかったので余計。前の日から全然、興奮して緊張して眠れなかったぐらいだったので。
MC:演技の前に、そういったイメージをすり合わせるような会話されたんですね?
大沢:いや、僕だけが勝手にすり寄ってるだけなんですけど(笑)。それを見ていた賀来くんが逃げていって(笑)。
MC:賀来さん、それは…?
賀来:二人の豪華なやり取りがされていて、僕はどうしたら良いんですか?っていう状態で(笑)。
松嶋:大したやり取りじゃないんですよ(笑)。
MC:そして、三浦友和さん。完成した作品をご覧になって、いかがでしたか?
三浦:撮影自体は寒さと眠さとの戦いだったんですけど、できあがりを観て、それも全部吹き飛んで素晴らしい映画ができたなというのが実感です。皆さんに観てほしいのが、“大沢たかお”という俳優をですね、じーっと見つめていただきたいと思います。僕は試写を観て、ファンになりました(笑)。頭から最後までじーっと観ているとですね、ほれますよ!?
MC:そしてもう一つ、三浦さん。この映画はAIがテーマですが、三浦さんご自身の役柄はアナログにこだわるという人物。役作りはいかがでしたか?
三浦:決してアナログ派ではないんですよね。AIばっかりの世界、そういうものに支配される世界は、ちょっと違うんじゃないの?という、そんな人ですかね。
MC:そして、入江監督。AIをテーマに完全オリジナル脚本で、10年後を描くという壮大な企画に挑みました。何か難しかったことはありますか?
入江:かなり大作で、オリジナルでやるという企画が通ったことが奇跡だと思っていて、夢を叶えさせてもらったというのがありますね。この映画がコケたら、僕がいなくなると(笑)、撮影しながらハラハラしながら撮ってましたけど(笑)。でも、結果的にキャストの皆さんから、映画を観た後にありがたい感想をいただいたので、ひとつの成果を出せたのかなとホッとしてます。
MC:さまざな場所で、撮影を行いましたけど、撮影期間を振り返って、なにか印象に残ったことはありますか?
入江:大沢さんをはじめ、捜査をする側の三浦友和さんとか広瀬アリスさんとか、夜のシーンが多いので、だんだん三浦さんの顔が険しくなっていくとか(笑)。また朝日を見るのかって(笑)。でも、これは自分の夢だから負けちゃいかんと思いながら、三浦さんにお願いして。
MC:深夜まで撮影に及ぶということもあったわけですね?
三浦:早朝ですよ(笑)。明るくなってから帰るという(笑)。