【全文掲載】田中圭、林遣都に感謝のメッセージ「牧という男を遣都が生きてくれたから…」

MC:それでは第2位に行きましょうかね(笑)。こちらです。「サウナのシーン」ですね。

田中:これは納得です。

MC:何度観てもお腹抱えて笑っちゃうんですよね(笑)。

田中:もう、日本映画史に残る(笑)。

MC:あのシーンもアドリブが満載ということで。

田中:そうですね。動きを決めても、みんなやらないんで。僕が、何をしてくるか分からない遣都と(黒澤役を演じた吉田)鋼太郎さんを、ただただ止めるという。ね?

林:はい(笑)。

田中:すごったですね、最終日で。

瑠東:カオスだったし、遣都がすごかったのが、本番前にメイク直したりするから、みんな一回いなくなるんですよ。でも、遣都だけずっとひとりで残ってるんですよ。「どうしたの?」って聞いたら、「鋼太郎さんを倒す武器を探してるんですよ」って(笑)。みんなスタンバイしてるのに、ずっと武器探しているんですよ(笑)。やばない(笑)!?

林:(笑)。

田中:サウナに水が置いてあるじゃないですか? 一番最初に、遣都がでっかいやつを一発目に行こうとしてて、俺、それを止めた記憶があるもん(笑)。「遣都、その後、おれら武器がなくなるから!」って(笑)。「何もできなくなるから、それ最初はやめてくれ」って(笑)。

瑠東:いきなり全部かけようとしたもんね(笑)。

林:鋼太郎さんが、絶対本番で何してくるか分からないんで。過去の共演の経験上、すごい身にしみているので、上がきたらさらに上を用意しておかないと、というのはありましたよね(笑)。でもあれ一連で、頭から最後までを何度か撮っていて、セットで作ったサウナで動きの自由度も高いですし、どうなるか分からないようなシーンなので、本当に僕からしたら、めちゃくちゃ難しいシーンというか。こんなモンスターみたいな役者さんたちと(笑)。その緊張感と集中力がないと、っていう。大変なシーンでした。

田中:僕も面白かった、あのシーンは。

MC:皆さん、真剣にやっているからこそ、面白いんでしょうね。

田中:鋼太郎さんはふざけてますけどね(笑)。一発目をパーンとやったときに、すごい楽しくなったんだと思う(笑)。

瑠東:最後のテイクは鋼太郎さんも疲れていて(笑)、結構頭を叩くことにめっちゃ集中してて(笑)。

田中:しかもさあ(笑)、鋼太郎さんが叩くなんて知らなくて、一発目叩いてさ、俺笑っちゃうじゃん。笑いながら「なにしてんすか!」って止めに行くじゃん? ちょっとニヤってしてますからね(笑)。大変なんだから、2人を止めるの(笑)。

MC:細やかな俳優さんの表情にも注目ですね。では、いよいよ第一位に参りましょう。こちらです。「ラストシーンの春田と牧」です!実際にあれは撮影も最後だったんですか?

田中:撮影の最後はサウナのシーンなんですけど、最終日ですよね。なんで急にセンチになってるの(笑)?

瑠東:いやいやいや(笑)。ちょっと思い出して(笑)。

田中:こんな感じで撮影当日もすごい、「ぐすっ」って震え始めてね(笑)。それが遣都にも伝染して、俺に伝染して、大変だったんですよ、このシーン。

瑠東:めちゃくちゃ良かったんですよ。2人が。で、芝居の話をしようとしたら、うーって泣いちゃって(笑)。ねえ?

林:いや、僕は「朝一かよ」って思ってましたね。

田中:いや(笑)。遣都もだいぶセンチ入ってたよ?

林:そうでした? そうでしたっけ?

田中:何、その「そうでしたっけ?」って。

林:僕が覚えてるのは、最後、2人で別れて、立ち止まって、先に行くじゃないですか。一発目の本番で、僕と圭くんがピッタリ同じタイミングで止まって、僕の歩き出しが早くてNGになったというのを、結構悔やんでいるというか。

田中:はっはっはっは(笑)。

林:あそこは、一発で決めないといけないシーンじゃないですか? じつは2回目だという。

田中:それは良いんじゃない? 俺は、瑠東ちゃんが、ウルウルしてて、まだ撮影が始まったばっかりぐらいで、映画のラストとしてもすごい好きだったから、頑張ろうと思ってたら、遣都もウルウル来てて、それで俺ももらっちゃって、あそこだけは冷静にやろうと務めたんですけど、今、言ったら「そうでしたっけ?」とか言うんで(笑)。遣都、そういうとこがあって、一個文句言っていいですか?サウナのシーンで、オールアップしたので、みんなそれぞれ一言ずつ言うわけですよ。終わって一言みたいな。志尊(淳)が言って、沢村(一樹)さんが言って、遣都が言って鋼太郎さんが言って。僕は今回は泣かないというか、センチにしたくないなと思っていたから、それでも感謝の思いを伝えていたら、遣都が泣いたんですよ。

観客:えーーー!?

田中:で、泣いて、なんか嬉しいというか、なんか彼なりに思うところがあったんだなと思って、一緒にやれてきて良かったなと思って、そのすぐ後に「遣都、泣いてたね」みたいな話をしたら、遣都が「全然違うことを考えてました。圭くんの話、一個も聞いてないです」って(笑)。お前は、器用か!? 「『おっさんずラブ』の連ドラから映画までの一年間を自分で振り返って泣いてた」っていう(笑)。俺がしゃべってるタイミングで!? 本当にやるんですよ、そういうことを!? 俺もう、すごいショックだったよ!? だからラストシーンも…

林:いや、正直ラストシーンは、なんにもセンチじゃなかったです。

田中:お、ま、え(笑)!

林:最終日はちょっとヤバかったですけど。

田中:いや、最終日だから(笑)。

林:ああ、そうか(笑)。いや、「この大事なシーンを朝一かあ」というのと、起きたてのときにやらなきゃいけないというのと、本当に難しいシーンなので、必死だったという。まあ、その挨拶のときは、圭くんの話は、最後の挨拶なんで、「なんか当たり障りのないこと言ってるな」って思って(笑)。

田中:はっはっはっはっは、お~ま~ええええ(笑)!お~ま~ええええ(笑)!? ちょっと待って! みんなに見せたい!遣都の当たり障りのない挨拶! ちょっと(笑)!?

林:でも、考えていたことっていうのは、「おっさんずラブ」に関わった一年がすごく濃密だったので、私生活でもいろいろな話をしていて、そういうのを思い出しちゃったっていう。また、どこかで機会があれば、観てください。

田中:はっはっはっは(笑)。

MC:きっとDVDやBlu-rayになったときにね、入るかもしれないですからね(笑)。期待していてください(笑)。というわけで、皆さんの好きなシーンを投票していただきました。皆さん、ありがとうございました。

一同:ありがとうございました。

MC:さて、今日はファン大感謝祭ということで、会場の皆さんから質問を受け付けたいと思います。まずは瑠東監督への質問をお願いします。どうぞ。では一番うしろの方。

観客:きんぴら橋のシーンで、(児嶋一哉演じる)鉄平兄いが歌っているときの最後で、フォ~ってハモっている声が入っていて、それを誰が歌ってるのかというのがSNSで話題になっているんですけど。

瑠東:へええええ!? いや、話題になってるのを知らなかったので。

観客:あれは鉄平兄いと誰かがハモっているんですか?

瑠東:あれはハモってないんですよ。鉄平兄いが一人で歌っていて…。ハモってるのかなあ? 可能性があるとしたら(瀬川舞香役の伊藤)修子さんなんですけど…。ハモってたっけ? たぶん、ハモってないと思うんですけどねえ…。

田中:ごめんなさい、なんか貴重な時間を、すいません(笑)。

瑠東:本当にすいません(笑)。一番に挙げてもらったのに。

田中:把握してないんです(笑)。

瑠東:把握してるわ(笑)。

林:映画の神じゃないですか?

瑠東:はっはっはっは(笑)。なるほどね(笑)。

林:だって、知ってます? 花火のときに(志尊淳演じる)正義が、お兄さんの話をするときに、虫が飛んでるんですよ。気づかれている方、いますかね?

瑠東:映画の神? それ(笑)?

林:瑠東さんの持っている力?

田中:それ、持ってないんだよ(笑)。

瑠東:虫飛んでるんやぞ(笑)。持ってへんやんけ(笑)。