MC:ありがとうございました。続きまして、この作品は10年の時を経てつながる物語なんです。恒松さんと萩原さんは、10年後のご自分たちはどうなっていたいと思いますか?
恒松:10年後…。私は今、20歳なので、30歳になっているんですけど、今、舞台の稽古をしていて、皆さん腹筋がすごくて(笑)。すごい素敵な身体をしていらっしゃって、私はこの作品で、4日間連続でずんだ餅を食べたりとか、何も遠慮せずに吸収しちゃったんですけど、この10年間は気をつけなきゃいけないなというのと、プラス筋トレもして、健康体を維持していたいなと思ってます(笑)。
MC:萩原さんはいかがですか?
萩原:僕も今、20歳なんですけど、10歳のときに自分の20歳を想像したことがあって、身長が伸びた以外は変わったことがあまり見つからなくて(笑)。逆にこのままの状態で30歳になれたら嬉しいかなと思って。
MC:やってみたい役とかありますか?
萩原:今は高校生役が多いので、会社員とかやってみたいですね(笑)。でもパソコンできないんで(笑)。
三浦:俺も全然できないから(笑)。ごまかし、ごまかし。大丈夫。
萩原:(笑)。新入社員から出世していけたらなと思います(笑)。ごまかしながら(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。今泉監督、今回のキャストの皆さんとは初の仕事になるんですよね。
今泉:皆さん、はじめましてで。群像劇って面白いなと思ったことがあって、さっき控室で面白かったのは、現場で会ってない人たちがいるんですよ。群像劇ゆえに起きることなんですけど、撮影日がバラバラだったりするので、今日初めてお会いして、「はじめまして」という挨拶をしている役者さんを横目で見ていて、これもひとつの出会いだなと思って。自分はもちろん全員と会ってるんですけど。今日、はじめましてなんだっていう驚きをさっき感じました。三浦さんは会ってますよね?
三浦:僕は、現場では会ってますね。芝居として関わっていない人はいますけど。
原田:だから控室では緊張しましたよ(笑)。はじめましての方がいっぱいだったので(笑)。
今泉:(笑)。仙台で合宿で撮影したのも初めてだったし、皆さんに支えてもらいながら、皆さんを頼って撮っていたなと思いますね。多部さんが途中でインして来られたんですけど、三浦さんと関係性が築けていたことが、多部さんからちょっと信用してもらえたのかなとか、いろんなことに頼りながら撮影していた気がしました。
MC:多部さんは、今のお話を聞いてどうですか? 今泉さんとのお仕事は。
多部:とても楽しかったというか、(監督の)今みたいな喋り方は何ていうんだろう…(笑)。ボソボソ? 現場でもボソボソの中でも撮りたいものがすごくハッキリしていらっしゃる方で、すごくやりやすかったですし、初日から安心だし、ずっと前から安心できる存在の春馬くんと、お二人がずっと現場でフォローしてくださったという印象です。
MC:ありがとうございました。続きまして、三浦さんと多部さんにお聞きしたいと思います。本作は登場人物の普通の日常で幸せを感じるシーンが多いじゃないですか? そこで、日々の中でちょっとした幸せを感じる瞬間は、なにかありますか?
三浦:最近、撮影現場で、俳優の特権だなということに出会ったというか気が付きまして。例えば病室とかで寝ているとき。普段、仕事中に人前で大の字になって寝ていることなんて、たぶん俳優以外ありえないことなんじゃないかと思うんですよ(笑)。どこかそれが、ちょっと優越感に浸れるというか、ちょっと幸せの瞬間かもと思える…、これ変ですか? 分からない? 分からない人、手を挙げてください。(パラパラと手が挙がり)本当に? でも分かる人も結構いらっしゃる。どちらかというと、分からないという方のほうが少なかったですもん(笑)。
一同:うそお(笑)。
三浦:え?違う(笑)? その、幸せな瞬間? バチが当たるかもしれないですけど、俳優ならではの、ふとした優越感はありましたね。
MC:多部さん、笑ってますけど(笑)、どうですか?
多部:小さい幸せはいっぱいありますね、毎日。例えば、適当に作ったご飯が意外と美味しかったりとか、家に帰って犬を飼ってるんですけど、犬がワーっときて『おかえり』みたいな顔をして迎え入れてくれたりしたときとか、昨日、車を運転していて、信じられないぐらい大きい声で一人で歌うとか(笑)。小さい幸せはすっごいあります。
MC:仕事以外でも幸せがいっぱいあるという。
多部:仕事以外のほうが…。それは失礼だけど(笑)。同じぐらい、幸せです(笑)。
MC:ありがとうございます。この作品は、とても個性的なキャラクターが登場しますが、劇中の登場人物で一番気になる人は誰でしょうか? 三浦さんからいきますか。
三浦:好きな人は(原田演じる)藤間さんですかね。こんなに柔らかな雰囲気を持った上司にいてほしいなっていうキャラクターなので、上司なんだけど肩の力を抜いて相談もできそうですし、アイデアを持ちかけることも、萎縮しないでもちかけられそうで。こんな先輩がいたらいいだろうなあっていう。
原田:超嬉しい(笑)。
MC:それは原田さんだからこそというこですよね。
三浦:そうですね。やっぱり普段、サウナで整ってるから(笑)。サウナでにじみでてるんじゃないかと(笑)。
原田:良かった、サウナ行ってて(笑)。
MC:ちなみに原田さんはいかがですか?
原田:僕も同じですね。(三浦演じる)佐藤ですね。佐藤は優しい、すごく優しい部下。逆にずっと僕は助けてもらった感じ。撮影期間も。佐藤という役に。本当に助かりました。こんな後輩がいたら、俺、グングン伸びていくなあと(笑)。そう思います。
三浦:嬉しいですね(笑)。