MC:そして本作、春之介がいきなり無理難題を突きつけられながらも、超難関プロジェクトに挑戦していくという物語なんですけども、これは無理難題だったなというご自身のエピソードをぜひ。小澤さん。
小澤:いきなり? 映画の話じゃなくて? それ自体が無理難題だと思うんですけど(笑)。じゃあ、随分前の話なんですけど、良く行っていた中華料理屋さんがありまして、そこは麻婆豆腐がものすごく美味しいんですよ。ウリなんですけど、作った後に山椒と胡椒と辛い赤いやつを、もう麻婆豆腐が見えなくなるぐらいかけるんですよ。作っている料理人の方がむせながら作るんですよ。それを食ってやろうと思って、ガガガっ!て2、3口食ったんですよ。全然いけるじゃん、と思ったら次の瞬間、頭の毛穴という毛穴が全部開いて滝のような汗が出てきて。これは無理だなと思ったことがありましたけど、全然関係ないですね、これね(笑)。
MC:それは食べきったんですか?
小澤:さすがに食べきれなかったです。だから無理だなと思って選びましたよ。
MC:素晴らしい無理難題エピソードをありがとうございます(笑)。そして正名さんにも伺いたいんですけど。
正名:中華といえばですね(笑)、先日ドラマの撮影で、丸一日中華料理を食べながらお芝居をするという撮影がありまして、朝8時からスタートして、結局夜の11時までかかったんですけど、大変だろうなとは思っていたんですけど、実際フタを開けたら午前の10時ぐらいには満腹になっちゃうんですね。それでも食べ続けなければいけなくて、満腹になっても食べていると血液が消化のために胃腸に集中するんですかね? だんだんと手先が震えてきまして(笑)。さらに頭もぼーっとしてきて、結構午後のことは記憶がないんですけど、あれは大変だったなあっていう話です。
MC:中華縛りでありがとうございます(笑)。及川さんにもぜひお聞きしたいんですが。
及川:えええ!? じゃあ手短に。高校時代、ホッケー部だったんですよ。アイスじゃなくてグランドのホッケー。で、大学に進学するときに、当然のようにホッケー部の先輩たちが「入部するんだろうな」と勧誘があったんですけど、バンドをやりたかったし、俳優養成所にも通いたいし、「やめさせてください」と言ったんですよ。「じゃあ、紅白試合でシュートを入れたらあきらめる」と言われて。でも、俺、ディフェンスなんですよね(笑)。ディフェンスなんだけど、なんとかシュートを入れないと自分の未来が変わっちゃうなと思って、入れたのさ。入れたの!(会場拍手に)ありがとう!どうもありがとう!
MC:その頃から及川さんは及川さんでいらっしゃるんだなという感じがね。
及川:良かったです。デビューしてなかったですね。あそこで部に入ってたら。
MC:そして飯尾さんにも伺いたいのですが。
飯尾:私はですね、19歳のときに立教大学を受験したときの英語の長文読解が無理難題でしたね。「oneday」しか分らなかったです。あとはさよならでした。立教はやるなと思いました。
MC:ありがとうございます(笑)。星野さんも、なにか無理難題はありませんか?
星野:今やっている(NHK大河ドラマ)「いだてん〜東京オリムピック噺~」という作品で、後半の後半に出てくるんですけど、元外交官でオリンピック東京招致のスピーチをやる役なんですよ。英語が堪能という役で、その英語ゼリフをこの間撮影したところで、もともとあった英語ゼリフが「サンキュー」だけだったシーンなんですけど、それが8行ぐらいの長文に3日前ぐらいになっていて、それを丸暗記しないといけないくて、僕はもちろん英語がしゃべれないので、すごい頑張って一生懸命覚えて、「よし、これならいけるぞ」と思ったら前の日にそのセリフを半分にカットしますと言われて、「ああ、なんだよ!」って(笑)。セリフ覚えた俺の時間!(笑)。あれは結構きつかったですね。