MC:楽しみにしてます!真矢さんはございますでしょうか?
真矢:そうですね、やっぱり、どの現場行ってもすごい実花さんの色彩がすごかったんですけど、「ここは私は好きだった、やっぱりこの通りだった」みたいなとこってどこですかね?シーン的に。
蜷川:えっとですね、やっぱり『Diner ダイナー』の店内が横尾忠則さんの絵を全部使わせていただいてて、そこがすごく、「横尾さんでいく」って決めたときに動いたんですよね。やっぱりアメリカンダイナーだったりヨーロッパっぽいのとかじゃなくて、私たちが世界と戦えるビジュアルにするには何が良いだろう?と思ったときに、日本の魂が入ってるものにしたかったので、それを思いついたときはすごい「やった!」って思ったし、やっぱり映像になっても東京らしさ日本らしさみたいなことが横尾さんを通じて出たんじゃないかなっていうのはすごく思います。
真矢:現場で思いついてやったシーンとかはあったんですか?
蜷川:現場で思いついて…。いや、いろいろありますね。実は戦われているときにカウンターが無いとか。
真矢:おおー、そうなんですか!
蜷川:無かったじゃないですか?
真矢:無いかも!(笑)
蜷川:あんなに(藤原が)「俺はここの王だ!」って言って手ついてたカウンターが、実は戦ってるときに「邪魔だからいっか!外しちゃえ!」って無かったりとか(笑)。大胆な映画の嘘は結構ついてるはずです。
MC:なるほど。ありがとうございます。続いて奥田さん、ございますでしょうか?
奥田:無いですねえ。あのー…うん…。あ、私あの…監督のことを、「この映画はどうでしたか?」って聞かれたときに、「これは女性にしか撮れない映画だ」ってあるところで発言したんですね。それで2、3日経って、自分で考えてて、この映画を思い出したときに反芻してたんです。その時に、「あ、そうじゃないんだ。女性にしか撮れないんじゃなくて、そうそう、『蜷川実花にしか撮れない映画』そう言うべきだった」というのがあって、今ここで訂正させていただきます。
蜷川:ありがとうございます。
奥田:あとね、映画ではカットでスピード感出すために使われておりませんが、実はね裏話ですけど、私、真矢さんにね思い切り蹴とばされてるんですよ。
真矢:本当すいません。そんなつもりじゃ無かったんです。
奥田:最初はね「はい、分かりました。これぐらいですね。エイッ」とかっていう感じでやってるけども、テストから含めたら10回くらいやったかもしれないですけど、「もう一回いきます!本番!」って言ったときのあのすごいバシィー!っていう。僕2メートルくらい吹っ飛んで、後ろのテーブルで頭ゴツーンと打って、藤原くんに「気を付けてくださいよ」って言われて、「もう一回いきます」って言われたときに、もうなんか恐ろしくて、こいつ元ヤンキーかなんかじゃないのかって思ったら、いや、宝塚だったんですね。宝塚はやっぱ足上げますからね。ええ、ということです。
真矢:本当すいませんでした。あれからお体大丈夫ですか?
奥田:いや、まだ痛いです(笑)。
真矢:一生保証させていただきます。
奥田:いやいや、楽しかったです。