MC：ありがとうございます。続きまして、北村有起哉さんは吉岡の会社である新聞社の上司ということで、実際に起きたことを匂わせるような事件も出てくるじゃないですか？ 私も観ていてハラハラしたんですけど、ご自分でこの映画に出る時に、これやばいかなと思いませんでしたか？

北村：むしろ、ちょっと血が騒ぐというか（笑）。来たなーっていうワクワク感がありましたね。やはり、やりたくてもできないし、逆に敬遠しがちな方もいらっしゃると思うんですけど、本当にこれは僕の性格ですけれども、これは絶対参加するべきだと、迷いとかもなかったですね。そこで波風立たせてやるとか、そんな小さい企みとかはあまりないんですけど、いろいろな映画があっていいと思いますし、その中でも、この『新聞記者』という映画は、今まさに上映するべき映画で、そしていまここに立っている自分が本当に光栄に思っております。本当に、皆さん楽しみにしていていただきたいと思います。

MC：社内の臨場感も尋常ではなかったですけど。

北村：本当に新聞社をお借りして、東京新聞の社会部をお借りして。我々の新聞社側は、割と和気あいあいと活気のある感じで、できたよね？ 撮影、楽しかったよね？

シム：楽しかったです（笑）。本当です（笑）。

MC：どうもありがとうございます。高橋和也さんは杉原の元上司役ですけれども、松坂さんと共演していかがでしたか？

高橋：松坂さんとは今回初めてでね、お仕事をさせていただいたんですけど、初対面のときは「シュッとしてるな～」と思いました（笑）。僕の神埼という役は、どちらかという優しさ？ （田中）哲さんの対局にあるような役だったので、初対面からすごく上手くいきましたよね？

松坂：そうですね（笑）。すごく優しく包み込んでくれるような空気感でいてくれたので、安心感がありました。

MC：隣りにいる田中哲司さんといる時と、高橋さんと演じる時とでは違う空気が。

松坂：やっぱり空気感は全然違いますね。ピリッとした空気と、すごく包まれている空気っていう。

MC：高橋さんも、非常にセンシティブな役じゃないですか。演じられてみていかがでしたか？

高橋：とても勇気のある映画だと思って、自分もこれに参加するんだったら、やっぱり覚悟を決めて参加しないといけないなと思っていました。