【全起こし】松坂桃李、プライベートで「めったに泣かない」『新聞記者』完成披露上映会レポート 全文掲載

MC:せっかくですからシムさんにも質問をねえ。

松坂:じゃあ、僕から質問を。本当に日本語がお上手じゃないですか。すごく短期間で、撮影のときも完璧で、監督とも普通に日本語でディスカッションしながら、すごいなと思っていて。また取材の時に再会してさらに日本語の上達ぶりというか、上手さと言いますか、どんだけすごいことをやってのけるんだ、この人と思ったんですけど、改めて、気に入っている日本語はありますか?

シム:あります!「ナウい」です。(会場爆笑)

松坂:ナウい!?

高橋:ちょっと古いよね(笑)。それ、俺の子供の頃に流行った言葉だから(笑)。

シム:私もどこかで聞いたので、「ナウいという言葉がありますよ」って、「ちょっと古いけど」って。「ああ、いいですね(笑)」って。気に入っちゃいました。

松坂:確かに、ナウいって使ってる人、あんまり見ないですね。

シム:そのぐらい、懐かしいぐらい古い言葉なんですか?

高橋:そう。最近、ナウいって言わないよね?みんな、うなずいてる(笑)。

シム:(松坂に向かって)今日はナウいですね。(会場爆笑)

松坂:おお〜(笑)、ありがとうございます(笑)。大変光栄です(笑)。

シム:失礼しました(笑)。

MC:締めていただきました。以上を持ちまして質問コーナーを終了します。ありがとうございました。それでは最後に、代表の2人から一言ずつメッセージをいただければと思います。

シム:はい。いよいよ映画が公開になります。この『新聞記者』で、日本のお客さんに、初めて観てもらうことになります。すごく緊張して、全部忘れてしまったので(笑)。ごめんなさい。もちろんジャーナリズムの話なんですが、その中で人間群像がちゃんと見える映画だと思っています。皆さん、ぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。

MC:ありがとうございました。最後に松坂さん、お願いします。

松坂:本日は皆さんお集まりいただき本当にありがとうございます。今日という日が来るまで、取材だったり、番宣をやらせていただいたり、思うことがあったんですけど、いまだにこの作品において興味を持ってもらえる、この作品はどういう作品かという言葉が、自分の中でなかなか見つかっておらず。こんなことって自分自身、本当に初めての経験なんですけど、それだけ一言ではまとめられない作品なんだなと、改めて実感してます。なので、こういった風に楽しんでくださいとか、こう見てくださいとか、なかなか僕の中で良い言葉が見つからず、良い1ワードが出てこず、難しいなと思ってはいるんですけど、改めてこうして皆さんに届けるということで、観終わった後に皆さんなりの感想を、SNSだったり公式の映画サイトにコメントを寄せてもらえれば良いなと。それが、皆さんなりの『新聞記者』が持ったメッセージなんだなと思うで、ぜひとも先入観を持たずに観て、思ったまま感想を添えてもらえれば幸いかなと思っております。本日は本当にありがとうございました。

『新聞記者』
6月28日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国ロードショー
監督:藤井道人
企画・製作:河村光庸
主題歌:OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND「Where have you gone」
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 郭智博 長田成哉 宮野陽名 高橋努 西田尚美 高橋和也 北村有起哉 田中哲司
配給:スターサンズ イオンエンターテイメント

【ストーリー】 東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある強い思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎(高橋和也)と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる。

©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ