【全起こし】峯田和伸「(本作は)岡田さんがお母さんで、僕がお父さんで。『産まれたぞ!』って聞いて待合室で『よかった!』と。嬉しいです!」『いちごの唄』完成披露試写会 レポート 全文掲載

MC:ありがとうございます(笑)。和久井さん、コウタのようなキャラクターだったり、峯田さんのようにずっと誰かから思われるというのはいかがですか?

和久井:思われるのはいいですね。時々しか会えない関係で思いがそこにあるというのは、しかも思ってもらえる側だったら、それはそれで…思う側でもいいですけど、いいなぁと思います。

MC:思われるのは幸せな部分もあったり…。

和久井:きっとそうですよね。

MC:ありがとうございます。そして岸井さん、千日とコウタの関係を、岸井さんご自身からご覧になったらどう思われますか?素敵だなぁと思いますか?

岸井:(笑)。いや、あまり思わないですけど、大丈夫ですか?(笑)。コウタくんには危うさがあるなぁと思っていて。どこか占いを100パーセント信じちゃうような純粋さとかあるなぁと思っていて、あーちゃんのことも女神だと思ってる。その女神だと思われていることの気持ち悪さみたいなのもあーちゃんはあると思うし(笑)、とかいろいろ考えて、これは難しいんじゃないかって思ったんですよ。

MC:なるほど。ある意味、男性が観る場合と女性が観る場合とでは感想もまた違ったりするかもしれないですよね。

岸井:『プリンセス・ダイアナ』を観ちゃったので、昨日。それであーちゃんの気持ちがダイアナと重ねちゃった部分もあって。

MC:なるほど。そういうところでシンクロする部分もあったと。

岸井:はい(笑)。

MC:いろいろ感想を言いたくなってしまう、そんな多面性のある作品なんじゃないかなぁと思いました。峯田さん、先ほど恋の話もしていただきましたけれども、本作に関わられて、それこそ初恋であったり、苦い恋を思い出されたりされましたか?

峯田:さっきの話ですか?(笑)。

MC:やっぱりさっきの話ですね(笑)。ありがとうございます。今回、岡田さんとの共同と言いますか、脚本と原作と音楽でご一緒されたというのは、改めてどんなお気持ちでいらっしゃいますか?

峯田:原作が小説として、そこから足掛け3年弱ぐらいかかって、ようやく映画が完成して、無事出産できてよかったなぁっていう気持ちです。岡田さんがお母さんで、僕がお父さんで、岡田さんが身を削って産んでくれました。「産まれたぞ!」っていう音を聞いて、待合室で「あー!」みたいな、「よかった!」という。嬉しいです。

MC:ありがとうございます。監督、先ほどの峯田さんの話だったり、皆さんいろいろと作品についてお話くださっていますけれども、こうやって改めて完成披露を迎えられて、今はどんなお気持ちですか?

菅原:峯田さんがおっしゃったみたいに子供みたいなものなので、すごいかわいいと思っています。ちょっと不細工なところもあったり、さっき岸井さんの話にもありましたけども、ちょっとコウタはやばいところもあるんですけれども、そこがまた皆さんがどう思うのか、共感できたり、いろんな想いを持っていただけたらなと思っております。観てもらえるのがすごく楽しみです。

MC:ありがとうございます。先ほど、コウタがちょっとやばい部分があるとおっしゃっていましたけど、峯田さん、古舘さんとコウタが少し共通するところがあるとインタビューでおっしゃっていましたが、どんなところが古舘さんと重なりますか?

峯田:喋ってる時に顔を近づけてくるところとか、目を大きくして(笑)。今日、取材を一緒にやっていて、インタビュアーさんから同じことを質問されていて、古舘くんは「僕はコウタと違うので」って言うんですけど、一緒なんですよ、僕からすると(笑)。そのままやってるなというか。

MC:宮本さんはドラマで古舘さんとご一緒されていますけど、古舘さんはどんな印象でいらっしゃいますか?

宮本:まだご覧になっていらっしゃらないからあれなんですけど、半ズボンを穿いていらしていて、それがすごく似合ってたなぁって思って。珍しい。だって、似合う方ってそんなにねぇ…峯田さんは似合うかしら。わからないけど。ごめんなさいね(笑)。似合うと思います。すみません(笑)。それがすごくびっくりして、素敵だなぁと思いました。

峯田:私服みたいな感じですよね。

宮本:ほんとにねぇ(笑)。とってもよかったです。

MC:石橋さんも古舘さんと撮影をご一緒されて、最初のイメージから特に離れることはなかったですか?

石橋:そうですね。最初のイメージのまま、コウタのまま、そこから一ミリたりともぶれることがなく撮影を終えて。映画をみんなで初めて観る初号で久しぶりにお会いした時に、やっと古舘さん自身とお話できるかなと思ったら、近づいていった瞬間、すごくもじもじしてコウタみたいだったので、まだ私は古舘さん本人の感じは知らないなという感じはあります。