MC:そして、柳楽さん、向井さんは裏社会のメンバー。敵対する小島と砂川を演じられました。役作りに関してお伺いしたいんですけれども。まずは柳楽さんから。柳楽さんは今回、かなりインパクトのある演技だったなとお見受けしたんですけれども。
柳楽:そうですね。参加する前、やっぱり岡田さんとアクションで絡めるっていうのは楽しみでした。あと、向井さんとはちょっとまた違う形のアクションなんですよ。もっとこう、プロっぽいのと、こっちはストリートっぽい。
向井:まあ泥仕合。
柳楽:泥仕合みたいな、またちょっと違うテイストの感じでしたね。
向井:でもそれも、今までやってきたのとちょっと違って。アクションチームが作ったことを映す作業ではなく、それこそさっきのフランスから来たアランと一緒に、インする前に柳楽くんと僕とアランと稽古してて、それでこうキャラクターだったりとか、今の状況によって、「このキャラクターでこの状況だったらこういうことするだろう」っていうのを皆でディスカッションしながら作っていったっていうのが初めの経験で、すごく面白いアクションの作り方だなって。だから本当に、岡田くんのアクションとは全然違う良さというか、全然違うとこに行こうっていう話を二人でしてたので、それはなんかコミカルにも見えるのかなと思います。
MC:向井さんは非常に融和で優しいイメージなのですが、今回の役は恐ろしい男の役でしたよね。
向井:あの、インしたときに監督から、「とにかく一番嫌われてほしい」って言われて、この映画を通して。確かにあんまり嫌われようと思って仕事することないので、どうやったら嫌われるのかっていうのを、ずっと監督を見ながら観察してました。
(登壇者爆笑)
MC:監督。そのオーダーに応えた向井さんの演技はいかがでしたか?
江口:え、今ちょっと待って、初めて聞いたんですけどその話は(笑)。いや驚きでしたけど、参考になったなら良かったと思います。
MC:柳楽さんもかなり狂気を秘めた役柄でしたけど、演じられていかがでしたか?
柳楽:そうですね。うーん。やってて面白かったです。「ザ・ファブル」ってとても人気な作品だし、大事な役柄なので、しっかり挑もうと思いました。
MC:これからご覧いただければ分かるんですが、画面いっぱいに柳楽さんの表情が大きく映し出されて、かなりインパクトのある表情や台詞を言うところがありますけれども。監督からご指示もあったんですか?
柳楽:「しっかり悪役として、ファブルたちに負けないようなインパクトを裏で組み立てていきたいな」ということを監督に仰っていただきました。それはできたと思います。たぶん!はい。