MC:出てないということですけれども、それぐらい緊迫感のある現場を作り出した、崇史の親友・智彦を演じたのは、染谷将太さんです。
染谷:智彦役を演じました、染谷将太と申します。鼻血(笑)…そうなんですよ。本当に緊張感のある現場でして、玉森さんと吉岡さんと一緒にいる時間が長かったんですけど、唯一お弁当を選ぶ時だけ、お二人とも笑みがこぼれるといいますか、それが唯一の心の救いでした。
MC:お弁当を選ぶ時は皆さん和やかに、一緒に食べたり…。
染谷:いや、一緒に食べましたけど、会話はなかったですね(笑)。
MC:え!お弁当を和やかに、会話なしで?
染谷:ええ(笑)。本当に緊張感を常に保った現場でした。
MC:やっぱりそこで会話をすると緊張感が少しほぐれてしまうものなんですか?
染谷:なんですかね?自然と?なんでですかね?でも別に会話がなくてもそんなに…違和感のない、そんな空気感でした。
玉森:無理に親友感というか、仲良くしなきゃみたいな感もなかったですね。自然といたっていう感じですかね、お互い。
吉岡:大人の現場ですね。
MC:なるほど。空気のような存在だったということでしょうか。そのあたり、スクリーンで一体どのようになっているのか、ぜひお楽しみいただきたいと思います。続きまして、崇史が通う研究所の教官・小山内を演じました、筒井道隆さんです。
筒井:こんにちは。僕は(現場に)たまにしか行かなかったんですけど、そんなピリピリしていたとは知らずに結構ヘラヘラしてて…すいません(笑)。玉森くんと話をいろいろとできて、すごくかわいくて、楽しかったです。以上です。
MC:どんな話をしたんですか?
筒井:他愛のない話を…でも、そんなにピリピリしているとは知らなくて、全然関係ない話をしてしまってすみません。
玉森:いやいや!(笑)。
MC:何の話で盛り上がったんですか?
筒井:内緒です(笑)。
MC:そこまでいって内緒なんですね!
筒井:すいません(笑)。
MC:玉森さん、教えていただけないですか?
玉森:いや、内緒です。
MC:内緒なんですね!わかりました。想像していただければと思います。続きまして、崇史と同じ班の先輩・景子を演じました、美村里江さんです。
美村:景子を演じました、美村里江です。今、私も筒井さんと同じような感じで、わりとのほほんと…。
筒井:ですよね!
美村:はい(笑)。楽しく現場に行っていたので、まさか主演俳優が鼻血を出すまで追い詰められていたとはというので、ちょっと驚いたんですけど(笑)。私が最初に脚本を読んで感じたのは、これは大変な設計図だということで、皆さんが観て理解をするためには、ものすごく創意工夫が必要な本なんですね。もちろん、東野さんの原作ありきなんですけど、やっぱり映像に仕立てるといろいろと変わるので、その部分で、まず脚本を作る苦労がおありになって、また撮る最中の俳優の苦労があって、編集でももうひと勝負ということで、これはチーム全体がものすごく一致しないと無理な現場だなぁと思っていたんですが、私は撮影は大変楽しく終わりまして、キャラクター的にも皆さんのご苦労とは違うところがあったので、そのあたりは大変楽しかったです。ありがとうございます。
MC:108分、頭フル回転でぜひそのミステリーをお楽しみいただきたいと思います。崇史と智彦の後輩・篠崎を演じました、清水尋也さんです。
清水:こんばんは。清水尋也です。思い返してみたんですけど、僕もあまりピリッとした大人な雰囲気なのを知らなくて。僕は18歳だったので「イェイ!」って感じで(現場に)入ろうと思ったら、すっごい落ち着いたストイックな空気だったので、「あぁ、そういう感じね…」と思って、僕もちょっとそういうふりをして、「あぁ~、台本でも読もうかな」みたいな感じの空気を出して、大人なふりをした楽しい現場でした。
MC:いろいろ読み取らなきゃいけない部分があるかもしれませんけれども、やっぱり現場というのは多少空気感としては…。
清水:そうですね。僕もちょっと難しい顔をして廊下をうろついたりとかしてみました。
MC:それは作りものの難しい顔だったということでよろしいでしょうか?
清水:秘めたる…落ち着き、みたいなものですね。
MC:表現、勉強させていただきました。ありがとうございます。
清水:ありがとうございます。