MC:ありがとうございます。まずは、松坂桃李さん。先日、新元号が発表されまして、この令和元年初の時代劇映画となりますけど、どのように感じておりますか?
松坂:演じているときは新元号一発目とは全く思っていなかったので(笑)。磐音は、僕の中での侍といいますか、武士と言うのは「男たるもの」というか、「武士たるもの」という強くて鋭いイメージがあったのですが、磐音の場合は普段はすごく方の力を抜けているというか、どこか周りに流されやすいといいますか、翻弄されやすい部分があったりするんですけど、いざ自分が守りたい時だったり、守らなければいけない、自分の正義を貫かなくてはいけないという瞬間のときには、しっかりと武士になるという、そこのギャップといいますか、自分が思っていた武士のイメージとはちょっと違う種類のものでしたね。
MC:なにか苦労された点はありましたか?
松坂:冒頭で佐々木蔵之介さんが、僕の師匠役で出られているんですけど、「まるで眠っているような構えだな」としか書いてないんですけど(笑)。そこは本当に殺陣師の方と試行錯誤して、そういう風にも見えなくもない、ということと、この構えだからできる動きだったりも含めて研究しながら作り上げて。大変でもあり楽しかった思い出ですね。
MC:そして木村さん。チャキチャキとした性格のおこん、磐音をそばで見守る優しいおこんさんですけど、本格的な時代劇は初めてだと伺っております。撮影自体はいかがでしたでしょうか?
木村:全部のことが初めてで、すごく緊張しながら、撮影を毎日していたなと思いますね。町娘の役だったので、時代劇ってやってはいけない仕草が多いというイメージだったんですけど、監督も「おこんらしく自由にやってもらって大丈夫よ」とおっしゃってくださったので、所作指導の方とご相談させていただきながら、“粋”とはどういうことか、深川の女を出すにはどうしたら良いか、一個一個丁寧に作っていった感じですね。
MC:松坂さんとは、何度も共演されてますよね。
木村:5度目ですね。
松坂:5度目なんですね!? ものすごい多いですよね。
MC:今回の共演はいかがだったでしょうか?
木村:今まで見てきたどの松坂さんよりも、すごく凛としているのが強いなと思っていて、今回初めての時代劇ですよね?
松坂:作用でございます。(笑)。
木村:(笑)。すごく豪華なキャストを背負っての真ん中だから、いつもより気持ちも重いのかなと思いながら、背中をただ見ていましたね。
MC:松坂さん、いかがですか?
松坂:もちろん、そういったプレッシャーもあったんですけど、5度目の共演というのもあって、お互いの呼吸みたいなものだったりとか、特に磐音とおこんの関係性というのは、今後続いていくんだろうなと思わせなければいけなかったんですが、そこは心配のない関係性でしたね、最初から。