【全起こし】大泉洋「『洋ちゃん、よかったよ』と書くとファンだとバレるので『あんまり好きじゃないけども、大泉洋、結構よかったよ』とファンじゃない感じで書いて(笑)」『そらのレストラン』プレミアイベント 全文掲載

MC:ありがとうございます。そして、今日はお仕事の都合で残念ながら会場にはお越しになれなかったもうひと方、映画ではせたなで牧羊を営んでおります神戸陽太郎を演じられました岡田将生さんから実はコメントが届いておりますので、スクリーンで皆さんに見ていただこうと思います。

岡田:(映像にて)『そらのレストラン』プレミア試写会にご来場の皆様、こんばんは。岡田将生です。とても素敵なお話に参加させてもらったことを光栄に思っております。そして、劇団八雲というマキタさん率いる劇団の一番年下の僕が行けないことが本当に残念で残念で、楽しかったことをたくさん話したかったのですが、行けなかったことを残念に思っております。たぶん、大泉洋さんがブーブーブーブー言っているんでしょうが、そんなことを全く聞かなったことにして、初日にまた皆さんに会えるのを楽しみにしております。ご来場の皆さん、楽しんでこの映画を観て、たぶん、この映画を観た後はお腹がグ~って鳴るぐらい空くと思うので、おいしいものを食べにいってください。岡田将生でした!

MC:ありがとうございます。

高橋:きれいな顔をしていますね。

MC:また劇団八雲というワードが出てきましたけれども、そろそろご説明いただいてもよろしいですか?

マキタ:洋さん、説明してくださいよ。

大泉:劇団八雲というのは、私たち、撮影していた所がせたな町だったんですけれども、小さな町なものですから、全員同じホテルには泊まれなかったんですよ。それでホテルを選べたんです。私は土地柄もありますし、一番近い温泉ホテルに泊めてもらったんですけど、ただ、せたな町には、いわゆる飲み屋街がなかった。歓楽街がなかったんですよ。そこには歓楽街がございません、ところが、隣の八雲町に行きますと歓楽街がございますということで、その歓楽街を選んだ人たちが数人いたんですね。それがマキタさんであり、努くんであり、ひゅーいくんであり、将生だったんですよ。ただ、八雲町と撮影現場は車で1時間ほど離れているんですよ。

マキタ:隣でも何でもないんですよ。北海道の隣町ってなめちゃいけねぇなと。

大泉:隣町だったら別にいいんじゃない?って彼は選んだんですけど、車でなんと1時間かかる場所に宿をとっていたものですから、この人たちは毎日毎日1時間かけて車でやってくる。映画の撮影というものは早いですから、朝7時から入るときもあるし、またメイクの時間、出番の時間もまちまちなんですよ。やっぱり若い子から先にメイクに入りますから、ひゅーいくんなんかはどうしても時間が早い。だから、マキタさんとかはもっと遅い時間に入ってもいいんだけれども、なんせ車で1時間かかりますから、予算のある映画じゃないので、どんなに時間が違っても同じ車で1台でやってくるんですよ!

マキタ:朝8時入りでもね、ちゃんと5時に行くんです、我々は。

大泉:出番が8時でも5時に入んなきゃいけないんです。そうすると、朝ものすごく早い時間から、この人たちは現場にいるんですよ。私は最後のメイクにふらっとやってきますから、もう2、3時間は経過してるんですよ、この人たち。現場でやることがないものだから、「ちょっとシーンの読み合わせでもやる?」って言って、ずっと彼らは台本の読み合わせをしてるんですよ。もうあったまりきってるんですよ。私たちにはもう彼らが劇団にしか見えない!それで、ついつい私は「あなたたちは劇団だな」と、「劇団八雲だ」と名付けてしまったという経緯です。

MC:座長はマキタさん?

大泉:どう見ても座長にしか見えないですよ、そうなると。

マキタ:私が一番雑用係じゃないでしょ?このビジュアルですからね。座長になりますね。

大泉:マキタさんを座長に、その右腕が努くんですよ。

高橋:大変でした。

マキタ:「よし、努、こい。稽古やるぞ」って(笑)。

高橋:ずーっと稽古してるんです。

大泉:今日もいきなり現場で、さっき私たちがやりました「プレオープンにようこそ!」っていうのは偶然なんですよ、段取りがついて。「こんなの劇団八雲じゃなきゃできないよ、普通は!」って。僕は本当は「ようこそ!」って言った時に1回緞帳(どんちょう)を下ろしてくれって(笑)。15分の休憩の後、座長の女形が始まるからって!

マキタ:男と女の~♪

高橋:僕はこうやって雪降らしてる(笑)。

マキタ:やる気は満々だったんですけどね。

大泉:延々と現場ではこの劇団八雲の話で笑っていましたね。

MC:どんな映画かと皆さん思っていらっるかと思うんですけれども(笑)。

マキタ:チームワークができたということですよ。

大泉:私とまなみちゃんは、わりと近いところにいたので、私たちは客演という形をとっていましたね。

マキタ:「いいか、努。客演になめられんなよ」って。

大泉:はっはっは!

高橋:「声だけ出していきます!」って言って(笑)。「座長、すみません!」って。

MC:できあがってたわけですね。

高橋:(映画の)シーンが終わってもまた(劇団八雲の)この芝居が始まるんだよ(笑)。休みがないんですよ!

石崎:映画の撮影ってこうなんだって、俺、思いました。

大泉:いや、あんなんだけだよ(笑)。