【全起こし】大泉洋「超うまい!バナナジュース最高!」『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』公開前夜祭レポート 全文掲載

MC:ありがとうございました。では、これより質疑応答の時間とさせていただきます。

三浦:何でしょう!?

大泉:どうした!マイク使え!質疑応答、参りましょう。

MC:質疑応答に参りたいと思うんですけれども、まず最初に伺います。鹿野靖明さん本人の誕生日が、なんと昨日、12月26日です。1959年にお生まれになったので、ご存命なら今年59歳でした。皆さんには、この映画を通じて鹿野さんと出会って、その生き様ですとか、どのような影響を受けられたのかを伺いたいと思います。よろしいですか?

大泉:誰からか言っていただかないと…(笑)。答えにくいですよ。

MC:今日の情報番組で、大泉さんが先に話すと三浦さんが答えづらいという…今日、「スッキリ」をご覧になった方、いらっしゃいます?おっしゃっていましたよね。

大泉:加藤(浩次)さんから注意されましたね。(加藤のモノマネをしながら)「大泉くんが先に言っちゃだめなんだよ!」って怒られました。

MC:はい(笑)。そういう件を拝見しておりましたので、最後にしておきますか?

大泉:話しすぎるんですよね、僕がね。

MC:弁が立つ方で…。

三浦:立ちすぎる。

MC:立ちすぎる方なので、先に三浦さん、高畑さん、どちらから参ります?

三浦:じゃあ、僕から。もちろん、鹿野さんが軸としているからこそ考えることができたんじゃないかなぁと考えさせられたこととしては、やはり人と関わるにあたって、どう自分の心の壁を解いていくのかということを、役を通して、その大切さだったりとか難しさだったりとかはあると思うんですけど、なかなか素直になれないとか、でもそれを越えた先に本当の人と人との関係性が築けたり見出せたりすることの素晴らしさを未来に見て、自分の大切になりうる人と歩んでいけたらすごく幸せなんじゃないかなぁということは感じさせられました。…そんな感じ?バトンタッチ!

高畑:わぉ!

MC:渡されました、高畑さん。

高畑:鹿野さんを見ていて思ったのは、別にいい人でいなくていいなというのはすごく思いましたね。やっぱり年齢を重ねていくと、十代の頃ってもっと無敵だった気がしていて、いろんなものに歯向かったりぶつかったりできていたんですけど、今って自分のこともわかってきて自信もちょっとずつなくなってくるし、人とぶつからないように、できるだけ平和にいろいろなことを進めたいなと思っちゃうんですけど、でも“いい人がベストじゃない”のかなぁと、鹿野さんを見ていて思ったことです。だから、ぶつかる勇気みたいなものをすごくもらえた気がします。…って感じ?

三浦:いいこと言うなぁ~!本当にいいこと言うなぁ~!

高畑:ボスがいいこと言いますよ(笑)!

三浦:ボスが一番いいこと言う。

大泉:では私が。いいことってあまり言ったことがないんです、人生で私は。そこを期待されてもあれなんですけれども。ただ、私はいろんな映画を撮ると「この映画を撮って何かご自身で変わられたことはありますか?」ってよく聞かれて、正直映画を撮ったぐらいでそんなに変わらないんだよと、私自身内心思っていて、「いやぁ、そんなに変わらないです」って答えていたんですけれども、この映画に関しては随分大きなことが変わったというか。私は娘に唯一何を教育しますか?と言われたら、今までは「人に迷惑をかけるんじゃないよ。人に迷惑を掛けなければ何してもいいから」って言っていたんです。それを言っていたと思うんだけど、鹿野さんという人を演じてみて思ったのは、台詞にもありますけど、「だって、できないんだから仕方ないじゃない」っていう。だけどそれでも、「あなたたちだって仕事が終わったら帰るだろ。俺だって帰りたいんだよ!」って、諦めたくないんだっていうことが、自分だけではできないけど助けてくれたらできるとなった時に、だったら何とか人にお願いしてでも…諦めなくてもいいんじゃないのと。娘には(言っている)「人に迷惑をかけるんじゃない」っていうのが一番大事なことでは、僕の中ではこの映画をやってないのかなという感じになってきましたね。(娘には)「助けてほしいことがあったら助けてもらいな」と、その代わり、助けてあげられる人になってほしいなと思うし、僕はこの歳だけど、これからでもそういう人になれたらいいなと思って。この映画で考え方が変わった、珍しい映画だったなって思いました。…こんな感じかな?

MC:同じ北海道の方でもあります。実際に(鹿野さんの)お母様やボランティアの方にも取材をされて、いろいろ感じたことがありますよね。

大泉:そうですね。いろいろ人に話を聞きましたからね。