“世界で最も売れたアーティスト”に名を連ね、ロックの殿堂入りを果たした伝説のロックバンド「クイーン」のリード・ボーカルで、1991年にこの世を去った史上最高のエンターテイナー、フレディ・マーキュリーの姿を描く『ボヘミアン・ラプソディ』が、11月9日より公開となる。このほど、11月7日にTOHO シネマズ六本木ヒルズにてジャパンプレミアが開催され、クイーンのメンバーを演じたラミ・マレック、グウィリム・リー、ジョセフ・マッゼロが登壇した。
大勢のファンに迎えられたレッドカーペットイベント後、クイーンの代表曲の一つ「We Will Rock You」と共に登場したキャスト陣。初めに、ボーカルのフレディ・マーキュリーを演じたマレックは「今夜、ここに来られて非常にワクワクしています」と挨拶。クイーンは6度来日し、全国で50公演を行った親日家として知られているが、本作のプレスツアーは日本が最後ということで、マレックは「フレディは本当に日本の文化を愛していて、写真で見たのですが、彼の家には日本から持ち帰ったものがたくさんありました。撮影では、彼が実際に持っていた着物のレプリカを着るシーンもあったので、いつか日本に来てこの映画の公開をお祝いするだろうと思っていたんです」と日本への想いを語った。続けて、「日本の方々がクイーンをあたたかく迎えてくれたように、この映画の新しいバージョンのクイーンを同じように迎えていただければ」と会場へ呼びかけた。
本作では音楽総指揮として、クイーンのメンバーであるブライアン・メイ(ギター)とロジャー・テイラー(ドラム)も参加し、二人はキャストへ楽器の演奏方法をアドバイスしたという。ブライアン・メイを演じたリーは、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」のシーンの撮影について、「5週間リハーサルしました。初日はブライアンも来てくれて、僕らの演技を見て『よかったよ。でも、君はロックスターということを忘れてはいけない。もう少しエゴを見せてもいいよ』と言ってくれました。それは、世界で最も偉大なギタリストに『君はロックスターだ。頑張れ』と言われたようで素晴らしい瞬間でした」と感慨深い様子で語った。
ジョン・ディーコン(ベース)を演じたマッゼロもライブシーンの撮影について、「ブライアンとロジャーは自分の携帯で僕らの動画を撮っていて、まるで僕らのファンのような行動をとっていたんです。“僕らがクイーンのファンなのに”と思いましたが(笑)、彼らからエネルギーと自信をもらいながら演じられました」と振り返った。
また、クイーンの楽曲でお気に入りの曲は?という質問には、マレックは「Under Pressure」、リーは「Don’t Stop Me Now」、マッゼロは「Somebody To Love」と回答。続けてマレックが「ボヘミアン・ラプソディ!」と付け加え、会場を盛り上げていた。最後に、キャスト陣がそれぞれの名前が入った法被を羽織り、鏡開きで本作の日本公開をお祝いし、舞台挨拶は幕を閉じた。
『ボヘミアン・ラプソディ』
11月9日(金)全国ロードショー
監督:ブライアン・シンガー
製作:グレアム・キング ジム・ビーチ
音楽総指揮:ブライアン・メイ ロジャー・テイラー
出演:ラミ・マレック ジョセフ・マッゼロ ベン・ハーディ グウィリム・リー ルーシー・ボイントン マイク・マイヤーズ アレン・リーチ
配給:20世紀フォックス映画
© 2018 Twentieth Century Fox