目に見えない存在として生まれた青年“エンジェル”と盲目の少女“マドレーヌ”が惹かれ合う、切なくも愛おしい珠玉のラブロマンス『エンジェル、見えない恋人』が10月13日より公開となる。このほど、本作のポスタービジュアルと場面写真がお披露目となった。
目に見えない存在として生まれた“エンジェル”と盲目の少女“マドレーヌ”。世間との接触を一切絶ち、施設の中で母親の手により育てられたエンジェルは、ある日盲目の少女マドレーヌと知り合う。エンジェルの秘密に気が付かないマドレーヌだが、次第に二人は心惹かれ合っていく。そんな時、マドレーヌは目の手術を受けることになる。
成長した盲目の少女マドレーヌを演じるのは、本作で女優デビューし、本作の撮影後ポール・ヴァーホーヴェン監督の『エル ELLE』にも出演したフルール・ジフリエ。エンジェルの母ルイーズには、ハル・ハートリー監督の『シンプルメン』、『愛・アマチュア』や、スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』や『バスキア』、『ロング・エンゲージメント』、『ダーク・ウォーター』、『わたしたちの宣戦布告』など数多くの映画に出演しているエリナ・レーヴェンソンが扮している。製作総指揮は、ベルギーの至宝と呼ばれ、『神様メール』『ミスター・ノーバディ』を手掛けたジャコ・ヴァン・ドルマル。長年の友人でもあるハリー・クレフェン監督とタッグを組み、詩的で幻想味あふれる映像美を生み出した。
場面写真は、盲目の少女マドレーヌを演じた3人。クレフェン監督の中でマドレーヌは赤毛で碧眼というイメージがあったようで、「この映画にはおとぎ話のような側面があるので、時を超越した登場人物を演じるうえで必要な“気品と威厳”がある女優に特にこだわりました。“リアルで”現代的でありふれたものを表現する人たちはその条件に合いませんでした」と困難を極めたというキャスト選びについて語っている。
『エンジェル、見えない恋人』
10月13日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:ハリー・クレフェン
脚本:ハリー・クレフェン トマ・グンジグ
製作:ジャコ・ヴァン・ドルマル オリヴィエ・ローサン ダニエル・マルケ
出演:フルール・ジフリエ エリナ・レーヴェンソン マヤ・ドリー ハンナ・ブードロー フランソワ・ヴァンサンテッリ
配給:アルバトロス・フィルム
【ストーリー】 パートナーが謎の失踪を遂げ、悲しみに打ちひしがれるルイーズは精神病院に収容される。誰にも知られることなく、彼女は男の子を産み落とす。“エンジェル”と名付けられたその子は、驚くべき特性の持ち主―目に見えない存在だった。ルイーズはエンジェルに自分の存在を決して明かしてはいけないと言い聞かせる。世界は残酷で、異質なものを受け入れてはくれないからと。ところがある日、エンジェルは盲目の少女マドレーヌと出会い、たちまち恋に落ちる。彼女は目が見えないので、正体を隠したまま愛し合うことができる。愛をはぐくみながら成長したふたり。ある日、視力を取り戻せるかもしれないとマドレーヌが告げ、ふたりの生活は一変する。
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