デビュー作「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞した注目のミステリー作家、薬丸岳が2013年に発表した小説「友罪」を原作に、『64-ロクヨンー前編/後編』の瀬々敬久監督が映画化した『友罪』が5月25日より公開中。このほど、本作が中・東欧で最大の規模を誇る歴史ある国際映画祭「第53回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門に、またアジア最大級の規模を誇る国際映画祭「第21回上海国際映画祭」に正式出品されることが決定した。
「カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭」は、チェコ西部の都市カルロヴィ・ヴァリで開催される国際映画製作者連盟公認の映画祭となり、世界7大映画祭の一つでもある。その年のカンヌやベルリンなど世界の映画祭を賑わせた作品が一堂に会する映画祭としても注目を集めている。映画祭の開催は、6月29日~7月7日(現地時間)を予定。
「上海国際映画祭」は、中国の上海で開催される国際映画製作者連盟公認の映画祭となり、1993年より開催されている。すでに、今年は、邦画作品では『ラプラスの魔女』の公式上映も決定しており、注目必至の映画祭となる。なお、現段階では、両映画祭共に、本映画における監督や出演者の出席は未定だ。
生田斗真、瑛太を主演に、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子と日本映画界を代表する名優が集結した本作は、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aと周囲の人々のそれぞれの過去と現在が絡み合い、疑心や後悔に囚われた様々な人間模様が交錯するヒューマンサスペンス。ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)は、他人との交流を頑なに避ける同僚の鈴木(瑛太)と次第に打ち解け心を通わせていくが、あることがきっかけで、鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の元少年犯ではないかと疑い始める。
『友罪』
5月25日(金)より全国ロードショー中
監督:瀬々敬久
出演:生田斗真 瑛太 佐藤浩市 夏帆 山本美月 富田靖子 奥野瑛太 飯田芳 小市慢太郎 矢島健一 青木崇高 忍成修吾 西田尚美 村上淳 片岡礼子 石田法嗣 北浦愛 坂井真紀 古舘寛治 宇野祥平 大西信満 渡辺真起子 光石研
配給:ギャガ
【ストーリー】 ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)と、他人との交流を頑なに避ける鈴木(瑛太)。共通点は何も無かった二人だが、同じ寮で暮らすうちに少しずつ友情を育ててゆく。そんな折、彼らが住む町の近くで児童殺人事件が起こり、世間では17年前に日本中を震撼させた凶悪事件との類似性が指摘される。当時14歳だった犯人の少年Aはすでに出所しており、その後の行方を知る者は少ない。果たして今回の事件も彼の犯行なのか…。驚きと疑問に突き動かされ、ネットに拡散していた少年Aの写真を見た益田は愕然とする。そこにはまだ幼さの残る鈴木が写っていた―。
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会