80年代の北イタリアの避暑地を舞台に青年同士の恋の痛みと喜びを描く映画『君の名前で僕を呼んで』が4月27日より公開となる。このほど、本作の日本語吹き替え版の上映が決定し、吹き替えキャストとして入野自由と津田健次郎が参加することが発表された。
本作は、第90回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、脚色賞、歌曲賞の4部門にノミネートされ、ジェームズ・アイヴォリーが脚色賞に輝いた。本作に期待するファン層が拡大するなか、日本語吹き替え版の上映を要望する声が高まったことを受け、当初予定にはなかった吹き替え版上映が決定した。※一部劇場にて上映。上映劇場は、後日公式HPにて発表。
ティモシー・シャラメ演じる17歳の主人公・エリオを演じるのは、アニメ「おそ松さん」や映画『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などで活躍し、『さよならの朝に約束の花をかざろう』のキャストも担当している入野自由。そして、アーミー・ハマー演じる24歳の大学院生・オリヴァー役を、『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レンをはじめ、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』や『ブラックパンサー』など続々と人気作品の声優を務めている津田健次郎が演じる。
キャスト コメント
■入野自由(エリオ役/ティモシー・シャラメ)
オファーを受けたときはまだ台本を読んでいなかったのですが、トレーラーを見た時点で、グッと引き込まれるような世界観だったので、迷わずお引き受けしました。収録の時は、「一度ミスをしたら終わる」くらいの緊張感をもっていました。集中を切らすことなく、津田さんと一緒に空気を作っているというこのアフレコの現場は、貴重で不思議でなかなか経験することのできない空間でした。余白がものすごくたくさんある作品なので、そこを是非楽しんでいただきたいと思います。
■津田健次郎(オリヴァー役/アーミー・ハマー)
いざ台本をいただいて、映像をみせていただいて、空気感がすごくしっかり作られているので、「すごいな」と思いました。とにかく自由くんと二人で、丁寧にできたらと思い挑みました。細かいディテールを積み重ねて空気を作っていくというのが好きなので、自由くんの出してくれるものだとか僕の出すものだとか、そういうものが細かく溢れていくといいなと思いました。 タイトルにもなっているセリフを僕が言うのですが、これは色々な解釈ができる言葉で、自分を相手に投影したり、相手と自分を同化させたり、このセリフを聞いた皆さんが、「どういうことなんだろう!?」と感じてくれるのではないかと思います。是非観に来てください。
『君の名前で僕を呼んで』
4月27日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:ルカ・グァダニーノ
原作:アンドレ・アシマン
脚色:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ティモシー・シャラメ アーミー・ハマー マイケル・スタールバーグ アミラ・カサール
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。
©Frenesy, La Cinefacture