竹島由美子の実話原作をもとに清冽な青春のメッセージをスクリーンに映し出す『野球部員、演劇の舞台に立つ!』が2月24日公開。本作の完成披露試写会が2月8日に日比谷図書文化館で行われ、主演の渡辺佑太朗をはじめ、舟津大地、川籠石駿平、山田慎覇、柴田杏花、監督の中山節夫、主題歌「ユビノサキヘ」を歌う音楽ユニットGood Comingが登壇した。
小中高と9年間野球をやっていたという渡辺は、「野球を活かす作品の出演が今までなかったので、すごく嬉しかった」というが、「坊主にして髪の毛を3ミリにしたんですけど、鏡で見た時にゾッとしちゃって(笑)。こんなだっけ!?」と自分の坊主頭の違和感に驚いたという。同じくずっと野球をやっていたという舟津は「人生を通してキャッチャーだけやったことがなくて。オーディションで『キャッチャー以外ならどこでもやれます』って言ったら、まさかのキャッチャー役で(笑)。でも痩せ過ぎてキャッチャーに見えないということで13キロ増やしました。これが通常営業」と現在のほっそりとした身体をアピールした。
思い出深いエピソードを聞かれた渡辺は「電照菊の前を歩くシーンの撮影前に、照明部さんが『道路が水に濡れていたら照明が綺麗に光っていいよね』みたいな話をしていたんですよ。そしたら八女の消防士の方が放水してくれて。最初は火事かと思ったんですけど」と撮影現場での心温まるエピソードを披露し、会場を和ませていた。
『野球部員、演劇の舞台に立つ!』
2月24日、ユーロスペースほか全国順次公開
監督:中山節夫
原作:「野球部員、演劇の舞台に立つ!」竹島由美子(高文研刊)
出演:渡辺佑太朗 舟津大地 川籠石駿平 山田慎覇 柴田杏花 佐々木萌詠 芋生悠 山田杏奈 鹿毛喜季 田中奈月 林遣都 宇梶剛士 宮崎美子
配給:パンドラ
【ストーリー】 福岡県南部の強豪八女北高校野球部では、常に熾烈なポジション争いが繰り広げられていた。春の選抜大会(甲子園)につながる予選で、まさかの敗退によりチームはギクシャクし始めていた。そんな折、エースら中心選手は、監督から演劇部に行くよう命令される。反発する選手達。だが、そこには思いもよらぬ先輩たちの哀しい傷跡の記憶が…。
© 2017映画「野球部員、演劇の舞台に立つ!」製作配給委員会/京映アーツ/コチ・プラン・ピクチャーズ