初代『リング』公開から20年。数々の続編、リメイクが国内外で製作され、軒並み大ヒットを記録してきた傑作シリーズ最新作『ザ・リング/リバース』が1月26日に全国ロードショーとなる。それに先だち、本作のみならずJホラーを語る上で欠かせない原作者の鈴木光司、リングシリーズ3作品で監督を務めた中田秀夫監督ほか、ホラー映画に精通した評論家や著名人からコメントが寄せられた。
鈴木光司によるベストセラー小説を原作に、1998年に公開された映画『リング』(監督:中田秀夫、脚本:高橋洋)。見た者を必ず死に至らしめる“呪いのビデオ”という斬新な設定と、TV画面から這い出る貞子の姿が世界中に衝撃を与え、ジャパニーズ・ホラーの代名詞として不動の地位を獲得した。その後、数々の続編、リメイクが国内外で製作され、軒並み大ヒットを記録してきた傑作シリーズ最新作が、公開から20年の節目に、バージョンアップを果たし、ハリウッドから再上陸する。その内容は、呪いのビデオを見てしまった主人公が、そのルーツを辿り、謎を解き明かすべく奔走するという、原作に忠実なストーリー構成。現代ならではの要素も取り入れつつ、さらにバージョンアップを遂げた戦慄のシーンの数々は、原作者である鈴木光司も絶賛するほどだ。
呪いのビデオを見てしまった男女が、迫り来る死の運命から逃れるべく、ビデオのルーツを辿るという、まさに原点回帰の構成でリメイクを手がけたのは、スペインの新星F・ハビエル・グティエレス。脚本にはアカデミー賞受賞のアキヴァ・ゴールズマンが加わり、新たな戦慄のストーリーが誕生した。
『ザ・リング/リバース』へのコメント
■鈴木光司(原作者)
これぞ原点回帰。ハリウッドで作られたリングシリーズ史上、もっとも原作に忠実で、もっとも怖い。驚いた。
■中田秀夫(映画監督)
青白い砂嵐のTV画面、床を這う黒い水、雑木林の中の井戸、連鎖するイメージに、わが故郷に帰ってきた強烈な懐かしさを覚えた。しかしその故郷は決して安息の地ではなく、言いしれぬ不安と恐怖に満ち満ちていた。
■小堺一機
知っているのに、見たことあるのに!コワイ!!気がつくと、その“コワイ”を楽しんでいる自分が!サマラを創ってしまったのは人間だ。サマラと人間、どちらが“コワイ”?
■人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
今度のアメリカン貞子はテレビを倒しても持ち上げて出てくる!よりパワフルになった怨念に戦慄する!!
■鷲巣義明(映画文筆家)
呪いが進化し、 呪いの謎が渦巻く!原作小説&日本版映画のエッセンスを盛り込み、サマラ出生の秘密と真の両親を探る、魅惑的なヒロインに引き込まれる。恐怖とミステリーが融合した快心の出来!!
■松崎健夫(映画評論家)
スマホで映像を持ち歩く時代。あの映像を手元で確認する手軽さに、呪いそのものが簡単にコピペされる恐怖を憶え戦慄する!
■尾崎一男(映画評論家&ライター)
始球式で速球を投げたり、なりゆきで伽椰子と戦ったり、今やすっかりバラエティ怨霊と化した貞子a.k.a.サマラを、ハリウッドが再び恐怖の対象へと戻してくれた!!現代アメリカンホラーの流儀に沿った新生『リング』は、Jホラーの立役者がいかに脅威の存在だったのかを改めて教えてくれる。
『ザ・リング/リバース』
2018年1月26日(金)全国ロードショー
監督:F・ハビエル・グティエレス
出演:マチルダ・ルッツ アレックス・ロー ジョニー・ガレッキ ヴィンセント・ドノフリオ
配給:KADOKAWA
【ストーリー】 「必ず7日後に死ぬ」と言われる呪いのビデオを見てしまったジュリア。迫り来る運命から逃れ、呪いの連鎖を断ち切るべく、恋人のホルトとともに、呪いのルーツを辿り、謎を解き明かそうとする。やがて辿り着いたのは一人の少女の存在。しかしそれは更なる恐怖の幕開けだった…。
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