4月24日(金)より公開される音楽ドキュメンタリー『悲しくて美しい世界/THIS IS SPARKLEHORSE』は、アメリカのオルタナティブ・シーンにおいて“ミッシングピース”と称されたアーティスト、スパークルホースことマーク・リンカスの人生と音楽に迫る作品だ。

本作は、トム・ウェイツに憧れ、パティ・スミスやPJ ハーヴェイなど多くのミュージシャンから敬愛されたマーク・リンカスの軌跡を、多角的に描き出す。レディオヘッドやR.E.M.のオープニングアクトに抜擢され一躍注目を浴びた彼は、ヨーロッパツアー中にアルコールと薬物の過剰摂取で倒れ、一命を取り留めるも後遺症に苦しむこととなる。その後も創作活動を続けながら、精神的な問題と向き合い続けた末、2010年に47歳でこの世を去った。
日本やアメリカ本国では広く知られる機会を逸していた彼の音楽だが、ヨーロッパでは高く評価され続けてきた。本作は、そんなマーク・リンカスの知られざる実像と、彼が遺した音楽の魅力を紐解く貴重なドキュメンタリーとなっている。
解禁された予告編では、デヴィッド・リンチによる「話をする必要がないほど、私たちは分かりあっていた」という言葉とともに、代表曲「It’s a Wonderful Life」が流れ、彼の世界観へと観る者を引き込む。続いて、当時のミュージックビデオやライブ映像が映し出される中、シンガーソングライターのジェマ・ヘイズやマーキュリー・レヴのジョナサン・ドナヒューらが、彼の才能と苦悩について証言。さらに、マーク・リンカス本人の肉声として「自分の感情を芸術で表現できなければ爆発しそうだ」という言葉が響き、彼の創作の根源に迫る。
また、ファントグラムのジョシュ・カーターが「もっと認められてしかるべきだった」と語るなど、彼の評価のされ方に対する無念も浮き彫りとなる。ラウドなロックナンバー「Piano Fire」から、メイヴィス・ステイプルズもカバーした「Sad & Beautiful World」へと続く構成は、彼の音楽的振幅の広さと深みを印象づける。
本作には、デヴィッド・リンチをはじめ、マーキュリー・レヴのジョナサン・ドナヒュー、クラッカーのデヴィッド・ロウリー、ジョン・パリッシュなど、彼と関わりの深いミュージシャンたちが多数出演。証言と貴重なアーカイブ映像、そして本人へのインタビューを通じて、マーク・リンカスの実像と芸術性に迫っていく。
ニルヴァーナやレディオヘッドに続くオルタナティブ・シーンの重要人物でありながら、その存在が広く知られることのなかったスパークルホース。本作は、その“空白”を埋めるかのように、彼の人生と音楽の輝き、そして儚さを描き出す。
▼予告編
■作品情報
『悲しくて美しい世界/THIS IS SPARKLEHORSE』
公開日:2026年4月24日(金)
上映劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
製作国:イギリス
製作年:2022年
上映時間:92分
言語:英語
監督:アレックス・クロートン、ボビー・ダス
脚本・ナレーション:アンジェラ=フェイ・マーティン
出演:マーク・リンカス、デヴィッド・リンチ、ジョナサン・ドナヒュー、デヴィッド・ロウリー、ジェイソン・ライトル、ジェマ・ヘイズ ほか
配給:ブライトホース・フィルム
© THIS IS SPARKLEHORSE / Bright Horse Film

