ビートルズと過ごした“あの夏”を追体験 記憶と時代が交錯するドキュメンタリー『ビートルズがいた夏』公開決定

1965年、世界が大きく揺れ動いた“あの夏”を舞台に、ビートルズと同時代の空気を描き出すドキュメンタリー映画『ビートルズがいた夏』が、2026年7月4日(土)より公開されることが決定した。

本作は、ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼んだ楽曲「Things We Said Today(今日の誓い)」をタイトルに冠し、1965年8月、ビートルズが音楽史上初のスタジアム・コンサートを行うためニューヨークに降り立った瞬間から物語が始まる。

当時のニューヨークでは、ビートルマニアと呼ばれる熱狂的な若者たちが街を埋め尽くし、ホテルの窓越しにでも彼らの姿を見ようと奔走していた。一方で、シェイ・スタジアムのすぐ隣では「相互理解による平和」を掲げた万博が開催され、西海岸では人種差別に抗う暴動が発生。歓声の裏側では、社会の分断や不安が確かに存在していた。

そんな激動の時代を背景に、物語の中心となるのは、人気ラジオDJの息子で作家を志す17歳の青年ジェフリー。ビートルズを愛する幻想的な少女と出会い、ひと夏の数日間をともに過ごすことで、青春のきらめきと儚さを体験していく。

監督は、『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』で知られるルーマニアの巨匠アンドレイ・ウジカ。本作では100時間以上のニュース映像と個人撮影の8ミリフィルムをもとに構成されたアーカイブ映像に、イラストレーターのヤン・ケビによるアニメーション、詩的なナレーションを重ねることで、都市と記憶をめぐる“映像詩”として作品を完成させた。

歴史の中でやがて消えゆく一瞬を、鮮烈かつ感傷的に蘇らせる本作は、青春の輝きと時代の転換点を同時に描き出す、唯一無二のドキュメンタリーとなっている。

また公開された日本版ポスタービジュアルでは、飛行機のタラップを降りるビートルズの姿やニューヨークの街並み、夜空に舞う蝶が印象的に配置され、彼らと過ごした“夢のような夏”が象徴的に表現されている。

■作品情報
タイトル:『ビートルズがいた夏』
公開日:2026年7月4日(土)より全国順次公開
監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
キャスト(声):
トミー・マッケイブ、テレーズ・アザラ、シェア・グラント、サラ・マクラスキー
製作年:2023年
製作国:フランス/ルーマニア
上映時間:85分
言語:英語・フランス語・ドイツ語
原題:TWST: Things We Said Today
配給:オンリー・ハーツ

©LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024