『Playground/校庭』(2021)で世界的な評価を得たローラ・ワンデル監督の最新作『アダムの原罪』が、6月5日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開されることが決定した。あわせてティザービジュアルと特報映像が解禁された。

本作は、小児科病棟に入院した4歳の少年とその母親、そして彼らを見守る看護師を中心に、制度と人間の良心の間で揺れる葛藤を描くヒューマン・サスペンス。ベルギー映画界を代表する巨匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が製作を務め、2025年の第78回カンヌ国際映画祭「批評家週間」のオープニング作品として上映され、大きな注目を集めた。
舞台は、とある病院の小児科センター。左腕を骨折した4歳の少年アダムが搬送されるが、彼は栄養失調で痩せ細り、発育の遅れも見られる状態だった。移民のシングルマザーである母レベッカは、十分な食事を与えていないと判断され、裁判所から息子との面会を制限する命令が下されてしまう。
その状況に疑問を抱くのが、看護師長ルシー。彼女自身もシングルマザーであり、息子と引き離されることを恐れるレベッカに強く共感する。医療現場のルールと司法制度に従うべきか、それとも目の前の母子を守るべきか――。病院の上司や同僚からの圧力、レベッカの予測不能な行動のなかで、ルシーは重大な決断を迫られていく。
物語はほぼ一夜の出来事をリアルタイムに近い形で描写。手持ちカメラが忙しく動き回る医療現場を追い続け、観客はまるでその場にいるかのような臨場感のなかで、制度と倫理の狭間に立たされる人々の葛藤を体感する。
主人公ルシーを演じるのは『ジュリアン』でセザール賞主演女優賞を受賞したレア・ドリュッケール。母レベッカ役には『あのこと』で脚光を浴びたアナマリア・ヴァルトロメイが出演し、極限状況に追い込まれるふたりの女性の心理を緊迫感あふれる演技で体現する。
解禁されたティザービジュアルには、母レベッカにしがみつく幼いアダムの姿が写し出され、「ママといたい。でもしにたくない」という痛切なコピーが添えられている。特報では、病院内で引き離されそうになる母子の姿が映し出され、母親の叫びとともに看護師ルシーの葛藤が浮かび上がる。
制度は命を守れるのか。それとも人間の良心こそが命を救うのか――。静かな緊張感のなかで突きつけられる問いが、観る者の胸に深く残る一作となりそうだ。
▼特報

■作品情報
タイトル:アダムの原罪
公開日:2026年6月5日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:ローラ・ワンデル
製作:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:レア・ドリュッケール、アナマリア・ヴァルトロメイ
製作年:2025年
製作国:ベルギー、フランス
上映時間:79分
言語:フランス語
原題:L’intérêt d‘Adam
英題:Adam’s Sake
日本語字幕:岩辺いずみ
提供:ニューセレクト
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
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