第62回野間児童文芸賞を受賞した長谷川まりるの同名小説『杉森くんを殺すには』が映画化されることが決定した。児童書の枠を超えて幅広い読者の心をつかみ続けてきた話題作が、ついにスクリーンに登場する。

物語は、高校1年生のヒロが兄のミトさんに電話をかけ、「杉森くんを殺すことにしたの」と告げる衝撃的な言葉から始まる。突然の告白に対し、ミトさんは「やり残したことを済ませておくこと」「裁判で理由を話せるよう、なぜ杉森くんを殺すことにしたのかを言葉にしておくこと」という2つの助言をヒロに伝える。ヒロはその言葉を受け止め、自分の思いと向き合いながら日々を過ごしていくが、物語は誰もが予想しない方向へと進んでいく。
家族や友人との何気ない会話や穏やかな日常のなかで、ヒロと杉森くんの過去が少しずつ浮かび上がり、やがて読者は冒頭の言葉に隠された本当の意味を知ることになる。本作は、10代の若者が自分自身や身近な人々の心の問題と向き合い、傷ついた心を取り戻していく過程を瑞々しく描く青春ドラマとして映像化される。
映画版では、『こちらあみ子』『ルート29』の森井勇佑が監督を務め、脚本は『猫の恩返し』『映画 聲の形』『きみの色』などで知られる吉田玲子が担当。繊細な感情描写に定評のあるクリエイター陣が集結し、新たな青春映画の誕生を目指す。撮影は2026年、2027年の全国公開が予定されている。
■作品情報
タイトル:『杉森くんを殺すには』
原作:長谷川まりる「杉森くんを殺すには」(くもん出版)
監督:森井勇佑
脚本:吉田玲子
製作:テレビ東京、リトルモア
製作プロダクション:リトルモア
配給:K2 Pictures、リトルモア
公開:2027年 全国公開予定

