「助けて」6歳の少女が残した“声”が世界に問いかける!実話を基に描く衝撃の実録ドラマ『ヒンド・ラジャブの声』公開決定

第98回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、第82回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞<審査員グランプリ>を受賞した映画『ヒンド・ラジャブの声』が、9月4日(金)より日本公開されることが決定した。

本作は、2024年1月29日に実際に起きた出来事を基に描かれる実録ドラマ。パレスチナ・ガザ地区で銃撃下の車内に閉じ込められた6歳の少女ヒンド・ラジャブが、人道支援組織パレスチナ赤新月社へ助けを求めてかけた一本の緊急通報から物語は始まる。電話越しに必死の声で救助を求めるヒンドと、刻一刻と悪化する状況の中で彼女を救おうと奔走するボランティアたち。そのやり取りを軸に、世界が「傍観」していた悲劇が、静かでありながら強烈な緊張感とともに描き出されていく。

監督・脚本を手がけたのは、フィクションとドキュメンタリーの境界を探求し続けてきたチュニジアの映画作家カウテール・ベン・ハニア。本作では、パレスチナ赤新月社に実際に残された緊急通報の音声記録を使用し、観客はヒンドの「声」を通して、逃げ場のない現実と向き合うことになる。カメラは過度な演出を排し、電話口の声と、それを受け止める人々の表情を丹念に追うことで、戦争の残酷さと無力感を観る者の胸に突きつける。

ヴェネチア国際映画祭でのプレミア上映後には、同映画祭史上最長となる23分間のスタンディングオベーションが巻き起こり、世界各国のメディアからも「この10年で最も重要な作品」「涙なしには観られない」といった称賛が相次いだ。少女ひとりの声から浮かび上がるのは、決して特別な一例ではない、今も続く現実そのものだ。『ヒンド・ラジャブの声』は、忘れてはならない記憶として、そして今この瞬間の「緊急性」を伴う物語として、私たちに重い問いを投げかける。

■作品情報
タイトル:ヒンド・ラジャブの声
原題:The Voice of Hind Rajab
公開日:2026年9月4日(金)
監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア
出演:サジャ・キラニ、クララ・クーリー、モタズ・マルヒース、アメル・フレヘル
製作年/製作国:2025年/チュニジア・フランス
言語:アラビア語
上映時間:89分
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
公開劇場:新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

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