16mmフィルムが映し出す母と息子の記憶と再生…カナダ映画『Riceboy ライスボーイ』4月公開

韓国からカナダへ――異国の地で生きる痛みと孤独を、母の無償の愛が静かに照らし出す。アンソニー・シム監督が自身の原体験をもとに描いた感動作『Riceboy ライスボーイ』が、4月3日(金)より全国順次公開される。16mmフィルムの柔らかな質感で紡がれる、母と息子の記憶の物語だ。

本作の舞台は1990年代のカナダ。若くして恋人を亡くし、未婚の母となったソヨンは、赤ん坊の息子ドンヒョンを連れてカナダ・バンクーバー郊外へ移住する。言葉や文化の壁、人種差別に直面しながら工場で働き、懸命に息子を育てる日々。やがて16歳になったドンヒョンは、英語名“デービッド”を名乗り、カナダ社会に適応していく一方で、自身のルーツ、とりわけ一度も会ったことのない父の存在への思いを胸に抱え続けていた。

ある日、二人のもとに届いた知らせをきっかけに、母と息子は初めて韓国へ帰郷する。封じ込めてきた過去と向き合う旅のなかで、親子それぞれの悲しみや葛藤が浮かび上がり、やがて再生への小さな光が差し込んでいく。個人の記憶に深く根ざしながらも、移民として生きることの普遍的な痛みと希望を丁寧にすくい取る物語は、静かで力強い余韻を残す。

監督・脚本を務めたアンソニー・シムは、8歳で韓国からカナダへ移住した経験を持つ。自身の記憶と向き合いながら描かれた本作は、「最初から最後まで美しい」「涙が止まらなかった」と称され、トロント国際映画祭プラットフォーム・コンペティション部門で最優秀賞を受賞。釜山国際映画祭観客賞、カナダ・アカデミー賞最優秀脚本賞など、世界各地の映画祭で高い評価を獲得している。

▼特報
https://youtu.be/vs3qczp-f8U

■作品情報
『Riceboy ライスボーイ』
原題:Riceboy Sleeps
監督・脚本:アンソニー・シム
出演:チェ・スンユン、イーサン・ファン、ドヒョン・ノエル・ファン、アンソニー・シム ほか
製作国:カナダ
製作年:2022年
上映時間:117分
言語:英語・韓国語
映像:カラー/フラット
音響:5.1ch
レイティング:PG12
日本語字幕:島﨑あかり
字幕監修:稲川右樹
後援:カナダ大使館
配給・宣伝:カルチュアルライフ
公開:2026年4月3日(金)より全国順次公開

© 2022 Riceboy Sleeps Production Inc.