監督・脚本を手がけるのは、『岸辺露伴は動かない』シリーズで高い評価を受けてきた渡辺一貴。主演に高橋一生を迎えたオリジナル映画『脛擦りの森』が、4月10日(金)より全国公開される。

本作は、岡山県に伝わる妖怪伝承「すねこすり」に着想を得て、人里離れた森を舞台に展開する神秘的で美しくも残酷な愛の物語。昔話や怪談としての妖怪ではなく、人の記憶や感情に寄り添う存在として妖怪を再構築し、“愛”というテーマを通して描き出す。
物語は、足に傷を負い深い森へ迷い込んだ若い男が、どこからともなく響く女の歌声に導かれ、古びた神社へ辿り着くところから始まる。そこには、森の奥で静かに暮らす謎の男と、その若く美しい妻がいた。看病を受け、傷が癒えるにつれ、若い男はまるで時が止まったかのような穏やかな日々を過ごしていく。しかし、その平穏は永遠ではなく、やがて森に秘められた真実と向き合うことになる――。
高橋一生が演じるのは、森の奥で暮らす<謎の男>。圧倒的な存在感と、余白を生かした演技によって、言葉以上に多くを語るキャラクターを体現する。謎の男の妻・さゆり役には、16歳の新星・蒼戸虹子が抜擢され、幻想的で儚い存在感を物語に添える。さらに、森に迷い込む若い男役を黒崎煌代が演じ、観る者を物語の内部へと引き込んでいく。
撮影は、豊かな自然と歴史的建造物が残る岡山県高梁市・新見市を中心に行われた。深い緑に包まれた森や、苔むした岩場、静かに佇む祠など、日本の原風景とも言えるロケーションが、物語に神秘性と現実感を与えている。解禁された特報映像とティザービジュアルでは、女の妖しい歌声に誘われるように森の奥へ進んでいく映像美が印象的で、「あなたに出逢える日を、焦がれていました。」という言葉が、本作の世界観を象徴する一節として胸に残る。
妖怪伝承を現代的に解釈し、恐ろしくも哀しい“愛”のかたちを描く『脛擦りの森』。語り継がれてきた伝承の先に、新たに生まれる物語が、観る者の記憶に静かに刻まれていく。
▼特報映像



■作品情報
タイトル:脛擦りの森(すねこすりのもり)
公開日:2026年4月10日(金)全国公開
監督・脚本:渡辺一貴
出演:高橋一生、蒼戸虹子、黒崎煌代
配給:シンカ
©『脛擦りの森』プロジェクト

