柚木麻子の鮮烈なデビュー作を原作とする映画『終点のあの子』が、2026年1月23日(金)に全国公開されることが決定。本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。

本作は、私立女子高校を舞台に、思春期の少女たちが抱える友情への渇望や、誰かの「特別」になりたいという切実な想いを、リアルかつ残酷なまでに描き出す青春映画。原作は2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を含む連作集で、映画ではその第一話に焦点を当てて映像化されている。
主演を務めるのは、希代子役の當真あみと、朱里役の中島セナ。希代子の同級生・奈津子と恭子を平澤宏々路、南琴奈が演じ、さらに深川麻衣、石田ひかりらが脇を固める。監督・脚本は、これまでも女性の心理を丁寧に描いてきた吉田浩太が務めた。
解禁された本ポスタービジュアルには、朱里が希代子をまっすぐに見つめる一方で、希代子はどこか別の方向を見つめる姿が切り取られている。添えられたコピーは「特別な存在になりたい」。10代なら誰しも一度は抱いたことのある淡く切実な願いを象徴する一枚となっており、二人の瞳に宿る、まだ名前のつかない感情が印象的に表現されている。
本予告映像では、平凡な日常を送っていた希代子の前に、青い服を着た転校生・朱里が現れるところから物語が動き出す。自由でどこか大人びた朱里に惹かれ、共に過ごす時間が増えていく希代子。眩しいほどに輝き始めた世界が、ある出来事をきっかけに崩れていく様子が映し出され、思春期のきらめきと残酷さを同時に感じさせる内容となっている。
なお本作は、第27回上海国際映画祭GALA部門、第49回サンパウロ国際映画祭への招待も決定しており、海外でも注目を集めている。
▼本予告
■作品情報
タイトル:終点のあの子
公開日:2026年1月23日(金)
原作:柚木麻子『終点のあの子』(文春文庫)
監督・脚本:吉田浩太
出演:當真あみ、中島セナ
平澤宏々路、南琴奈、新原泰佑、小西桜子、野村麻純、陣野小和
深川麻衣、石田ひかり
製作・配給:グラスゴー15
劇場:テアトル新宿、グランドシネマサンシャイン池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
©2026「終点のあの子」製作委員会

