世界各国の映画祭で高い評価を受け、米批評サイトRotten Tomatoesでは批評家支持率100％を記録したドキュメンタリー映画『クイーンダム／誕生』が、2026年1月30日（金）よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国公開される。このたび、本予告映像と新場面写真5点が解禁となった。
本作は、LGBTQ+への弾圧が激化するロシアに生まれた、【ノンバイナリー】を自認するクィア・アーティスト、ジェナ・マービンを追ったドキュメンタリー。逮捕や嫌がらせ、社会からの排除といった現実に直面しながらも、自身の痛みやトラウマを“アートという武器”へと昇華させ、表現を続ける姿を克明に映し出す。
今回解禁された本予告は、白く塗られた顔に黒く縁取られた唇が印象的なジェナが、「ジェナとは、“存在”かな」と静かに語る場面から始まる。ジェナは「これまで受けてきた苦痛を自分のアート表現に応用している」と明かし、抑圧的な社会の中で闘い続ける胸の内を吐露する。一方、極寒の町マガダンで育ての親として支えてきた祖父母は、ジェナの生き方に戸惑いを隠せず、愛ゆえの葛藤が生まれていく。
映像には、LGBTQ+コミュニティの仲間が暴行を受ける衝撃的な出来事や、パフォーマンスを理由に大学を強制退学させられる場面も映し出される。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻が勃発し、徴兵の危機が迫る中、ジェナは「反戦」の意思を胸に国外脱出を決意。出国までに残された時間は、わずか2週間――。恐怖と絶望の淵に立たされながらも、自由を求めて歩み続ける姿が切実に描かれていく。
監督を務めたのは、ロシア出身でフランスを拠点に活動するアグニア・ガルダノヴァ。ロシア各地のドラァグクイーンを取材する過程で出会ったジェナの類まれな芸術性と、抑圧に屈しない勇気に心を動かされ、本作の制作を決意した。プロデューサーには『チェチェンへようこそ ―ゲイの粛清―』で知られるイゴール・ミャコチンが名を連ねている。
あわせて解禁された新場面写真5点には、ジェナのパフォーマンスの瞬間や、葛藤と決意が交錯する表情が切り取られており、本編への期待を一層高める内容となっている。恐怖と絶望を超え、痛みと美しさを纏って誕生する“孤高のクイーン”ジェナ・マービン。その生き様と表現から、目が離せない。
▼本予告
■作品情報
タイトル：クイーンダム／誕生
原題：QUEENDOM
公開日：2026年1月30日（金）
監督：アグニア・ガルダノヴァ
製作：イゴール・ミャコチン、アグニア・ガルダノヴァ
出演：ジェナ・マービン
製作年：2023年
製作国：フランス・アメリカ
上映時間：91分
配給：Elles Films
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