台湾映画『莎莉』(原題)が、邦題『サリー』として 2026年1月16日(金) より全国順次公開されることが決定した。第28回釜山国際映画祭や第19回大阪アジアン映画祭ほか、国内外の映画祭で高い評価を獲得してきた話題作。今回、 予告編・ポスタービジュアル・場面写真 が一挙に解禁され、主人公が人生の転機へと踏み出していく姿が明らかになった。

舞台は台湾の山あいで小さなファームを営む 38歳の女性・フイジュン。弟の結婚式を控え、身内から結婚を急かされ続ける中、姪に押し切られる形でマッチングアプリを始め、“サリー”の名前で恋活に挑戦することに。そこで出会ったのは、パリで画廊を営むフランス人男性・マーティン。ロマンチックに迫られ、心惹かれていくフイジュンだったが、家族や友人からは「それはロマンス詐欺だ」と警告が続く。それでも彼女は「真実を確かめたい」という想いを抑えることができず、ついに単身パリへ渡る決意を固める。
本作は台湾アカデミー(台北金馬)の企画コンペで高く評価され、第28回釜山国際映画祭正式出品、第19回大阪アジアン映画祭「来るべき才能賞」「ABCテレビ賞」受賞、第26回台北映画賞 最優秀音楽賞受賞(リー・インホン)と、国内外で数々の賞を獲得。ロマンス詐欺という社会的テーマと、大人の女性の“再生”を描いた点が注目を集めた。
監督は本作で長編デビューを飾ったリエン・ジエンホン。台湾とフランスに跨る制作に6年を費やし、被害者への取材から丁寧に物語を紡いだ。共同脚本にはベストセラー作家エッセイ・リウが参加し、主人公の揺れ動く心情を繊細に描写した。
主演はエスター・リウ。ほぼノーメイクで、実年齢より上の役に挑み高い評価を獲得。弟役にリン・ボーホン、幼馴染役にミュージシャンのリー・インホンが出演するほか、愛犬「サツマイモ」やニワトリたちが温かい“家族”の一員として登場し、物語にやさしい風合いを添えている。
予告編では、“38歳独身×地方暮らし”という閉塞感、叔母や占い師から厄介者扱いされる現実、アプリでマーティンと出会い、夢を抱く瞬間、「可能性は1%でも」「答えは自分で見つけてみないと」という力強い言葉など、フイジュンが揺れ動きながらも自分自身と向き合っていく姿が丁寧に描かれる。パリで彼女を待っていたものとは。本当に相手は“運命の人”なのか。それとも——。恋愛、家族、自立、そして人生後半の再出発を等身大に描く、温かくもリアルな物語となっている。
ポスタービジュアルは、パリのエッフェル塔と台湾のファームが融合した油彩風の背景に、アプリ画面に映るフイジュンの笑顔を重ねた印象的なデザイン。弟のウェイホン、幼馴染ハオ、姪シンルー、そして愛犬やニワトリたちがコラージュされ、フイジュンを取り巻く温かい空気が伝わってくる。
▼予告編
■作品情報
タイトル: 『サリー』
原題: 莎莉
監督・脚本: リエン・ジエンホン
共同脚本: エッセイ・リウ(『父の初七日』)
出演: エスター・リウ、リン・ボーホン、リー・インホン(DJ Didilong)、ヤン・リーイン、タン・ヨンシュイ
2023年|台湾・フランス|105分|中国語・英語・フランス語
協力: 大阪アジアン映画祭
後援: 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
配給・宣伝: アニモプロデュース
公開日: 2026年1月16日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
© 2023 ENLA Media Limited, The Graduate Co., Ltd., Bole Film Co., Ltd. and Lien Chien Hung All Rights Reserved

