渡辺真起⼦が『トルソ』以来15年ぶりの単独主演を務める映画『無明の橋』が、12月19日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開される。この度、予告編と本ビジュアルが解禁された。

本作は、富山県の立山で3年に一度だけ催される“女⼈救済の儀式”「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」をモチーフに、心に深い傷を抱えた女性の再生と新たな始まりを描く物語。監督は、富山を舞台に作品を撮り続ける坂本欣弘(『真⽩の恋』『もみの家』)。
予告編は、愛娘を亡くした主人公・由起子(渡辺真起子)と叔母(室井滋)との静かな会話から幕を開ける。「生きていたら、大学生よね」「18歳です」──わずかな対話が、由起子が抱える深い喪失感と長年の罪の意識を一気に浮かび上がらせる。続いて映し出されるのは、白装束の女性たちが列をなして朱塗りの橋を渡る圧巻の光景。“擬死再生”を体験し極楽往⽣を願う儀式「布橋灌頂会」へと身を投じる由起子が、そこで出会う女性たち──立山で育ち儀式を手伝う少女・沙梨(陣野小和)や、多くの名前を持って生きてきたという夏葉(木竜麻生)──が、それぞれ苦しみや願いを抱えて集ってきたことが伝わってくる。レストランで踊る姿、震える声で語る告白、立山連峰に手を合わせる瞬間、ラストの手を振るカットまで、由起子の心の揺らぎと再⽣へ向かう“光”が凝縮された映像となっている。
予告編とともに解禁された本ビジュアルには、主演の渡辺真起子を中心に、陣野小和、木竜麻生、室井滋という異なる世代の女性4人が揃い踏み。立山で交わる彼女たちの物語が一本の橋でつながるように感じられる、象徴的な構図だ。
映画のモチーフとなる「布橋灌頂会」は、女性が立山へ入ることを許されていなかった歴史に代わって誕生した儀式で、朱塗りの橋「布橋」を渡り“あの世とこの世”を行き来することで再生を願うもの。本作では、この実在の儀式を背景に、由起子がたどる心の回復、そして新たな人生への一歩が丁寧に描かれる。
▼予告編
https://youtu.be/ufAge74Al6E
■作品情報
タイトル: 『無明の橋』
出演: 渡辺真起子、陣野小和、吉岡睦雄、岩瀬亮、山口詩史、岩谷健司、木竜麻生、室井滋
監督: 坂本欣弘
脚本: 伊吹⼀、坂本欣弘
音楽: 未知瑠
製作: 堀江泰、福田里美、加治幸大、坂本欣弘、小林永、福崎秀樹
プロデューサー: 髭野純
制作プロダクション: コトリ
配給: ラビットハウス
公開日:
2025年12月19日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
※富山県内は諸事情により2026年公開予定
©2025「無明の橋」製作委員会

