第74回ベルリン国際映画祭でテディ賞審査員特別賞を受賞し、映画批評サイトRotten Tomatoesで97%FRESHという高評価を獲得した話題作『Crossing』が、邦題『CROSSING 心の交差点』として2026年1月9日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開されることが決定。あわせて日本版ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

物語の舞台は、東西の文化が交差するトルコ・イスタンブール。ジョージアに暮らす元教師・リアは、行方不明になったトランスジェンダーの姪・テクラを探すため、テクラを知る青年アチとともにイスタンブールへと旅立つ。だが、異国の地で彼女を見つけ出すのは容易ではなかった。やがてリアは、トランスジェンダーの権利を守るため活動する弁護士・エヴリムと出会い、手助けを受けながら、姪の足跡をたどっていく。
なぜテクラは祖国を離れたのか。言葉も文化も異なる人々が互いを理解しようと歩み寄る中で、リア、アチ、エヴリムの心が少しずつ近づいていく――。本作は、過去と未来をつなぐ“心の交差点”を描く、静かであたたかなロードムービーである。
監督は、『ダンサー そして私たちは踊った』(2019)で世界的評価を得たレヴァン・アキン。階級・ジェンダー・セクシュアリティといった社会テーマを掘り下げてきた彼が、本作ではジョージアのトランスジェンダーの少女と祖父の実話に着想を得て、イスタンブールのトランスコミュニティを綿密なリサーチのもとに描き出した。また、エヴリム役には実際にトランス女性であるデニズ・ドゥマンリを起用し、現地クィアコミュニティのスタッフを迎えるなど、制作そのものが尊重と共生の精神に貫かれている。
公開された日本版ポスターには、イスタンブールの街角で姪を探すリアの姿が印象的に切り取られている。後方には同行する青年アチ、前方には弁護士エヴリムの姿。そして路上には“猫の街”らしく猫の姿も。「静かに交わる、それぞれの人生」というコピーが添えられ、異なる立場の3人の人生がどのように交差するのかを期待させるビジュアルとなっている。
あわせて解禁された場面写真では、フェリーに乗るリアとアチ、街角で踊るリア、NGO「ピンクライフ」で活動するエヴリムなど、イスタンブールの風景とともに心の機微が映し出されている。








■作品情報
『CROSSING 心の交差点』
監督・脚本:レヴァン・アキン
出演:ムジア・アラブリ、ルーカス・カンカヴァ、デニズ・ドゥマンリ
2024年/スウェーデン・デンマーク・フランス・トルコ・ジョージア/ジョージア語・トルコ語・英語/106分/カラー/16:9/5.1ch
原題:Crossing
字幕:横井和子
後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館
配給:ミモザフィルムズ
公開:2026年1月9日(金)より Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開
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