20世紀最大の映画スター、チャーリー・チャップリン。その生涯と“放浪紳士”としての原点を新たな視点から描く、チャップリン家初の公認ドキュメンタリー映画『チャップリン』(原題:CHAPLIN: SPIRIT OF THE TRAMP)が、12月19日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で順次公開されることが決定した。あわせて、日本版ティザーポスターと場面写真2点も解禁された。
ちょび髭に山高帽、ステッキを携えた“放浪紳士”として世界中を笑顔にしたチャップリン。その作品群は、ドタバタ喜劇の中に庶民の哀しみや社会風刺を巧みに織り込み、時代を超えて人々を魅了してきた。
本作では、そんな彼のキャラクターに秘められた“ロマ”のアイデンティティに光を当てる。チャップリンが自身の血にロマのルーツを持ち、それを誇りとしていたという事実が初めて明かされるのだ。極貧の幼少期から、アメリカ追放を経てスイスで過ごした晩年まで――“映画の神様”チャップリンの知られざる精神的な旅路が、豊富な映像資料とともに紐解かれる。
本作の製作・出演を務めるのは、チャップリンの息子マイケル・チャップリン。父の名声と“七光り”の狭間で苦悩し、断絶を経て再び父を見つめ直す姿が描かれる。さらに、娘のジェラルディン・チャップリン、そして監督を務める孫カルメン・チャップリンら家族も出演。世界的アイコンでありながら、一人の父親としてのチャップリン像を家族の視点から丁寧に紡ぐ。
チャップリンを敬愛するジョニー・デップ、エミール・クストリッツァ、トニー・ガトリフらも登場し、それぞれの言葉で“チャップリンの精神”を語る。『キッド』(1921)や『独裁者』(1940)などの名場面を引用しつつ、本邦初公開となる家族撮影のプライベートフィルムや貴重な記録映像も収録。チャップリンの芸術と人生を結ぶ線が、初めて鮮明に浮かび上がる。
公開されたティザーポスターは、ちょび髭と山高帽の“放浪紳士チャーリー”をアートイラストで表現した印象的なデザイン。右中央には、劇中の記録映像でチャップリンが語った言葉「私には“ロマ”の血が流れている」が添えられ、彼の精神を象徴するビジュアルとなっている。また、場面写真には、『キッド』を観るマイケルと孫娘の後ろ姿、そしてチャップリン自身が演じる放浪紳士の姿が映し出されている。
■作品情報
タイトル: 『チャップリン』(原題:CHAPLIN: SPIRIT OF THE TRAMP)
出演: マイケル・チャップリン、ジェラルディン・チャップリン、ジョニー・デップ、トニー・ガトリフ、エミール・クストリッツァ、ストーケロ・ローゼンバーグ、リタ・カベルト、ファルキート
監督: カルメン・チャップリン
音楽: ナサニエル・メカリー
撮影: ケネス・オリベ
編集: フーリア・フアニス
製作国: スペイン・ベネルクス・イギリス・フランス
公開: 2024年/90分/カラー&モノクロ/5.1ch/1.85:1
配給: アンプラグド
日本公開日: 12月19日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
©The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024
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