TikTokで再生数200万回を超える大反響を記録した斜線堂有紀の同名小説を実写化した映画『恋に至る病』(10月24日公開)の完成披露舞台挨拶が、10月7日(火)に有楽町朝日ホールで開催された。イベントには、W主演の長尾謙杜(なにわ男子)と山田杏奈をはじめ、前田敦子、主題歌を担当したSaucy Dogの石原慎也、そして廣木隆一監督が登壇。満席の観客を前に、笑いと感動が交錯するトークが繰り広げられた。
上映前に流れた注意事項のナレーションが、実は長尾、山田、前田、石原の4人による録り下ろしボイスだったことが明かされると、客席からは驚きと拍手が沸き起こった。その直後、キャスト&監督陣が客席通路からレッドカーペットを歩いて登場。華やかな演出に、会場の熱気は一気に最高潮に達した。
内気な男子高校生・宮嶺望を演じた長尾は、「こうやって完成披露を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。これまでにないラブストーリーになっています。観てくださる方によって色んな感想が生まれると思うので、皆さんで共有して楽しんでほしいです」と挨拶。
また、3年ぶりの共演となった山田杏奈について「素敵に成長されていて、落ち着いていらっしゃるけど、無邪気に笑う姿が素敵。以前よりも自然体で会話できました」と語ると、会場からは温かな笑いが起きた。
人気者の同級生・寄河景を演じた山田は「撮影は約1年前の暑い時期に行いましたが、スタッフ・キャスト一丸となって詰め込んだ感情を皆さんに届けたいです」と笑顔を見せた。
また、前田敦子との取り調べシーンについて長尾が「完成作を観たときに“俺、あっちゃんに取り調べされてる…”って思って感動しました」と告白すると、前田は「可愛い感想で嬉しい」と微笑むなど、終始和やかなムードに包まれた。
主題歌「奇跡を待ってたって」について、Saucy Dogの石原は「この映画を観て感じたのは“人の愛し方はそれぞれだ”ということ。寄河景のような行動を取る可能性は誰にでもあると思った」と制作背景を語った。長尾も「映画にピッタリ。今も聴いています!」と太鼓判を押し、山田も「ラストに流れる曲が作品の一部のようで力をもらいました」と絶賛した。
作品テーマにちなみ、登壇者が“いま愛してやまないこと”を発表。長尾は「静岡で買ったお茶パックにハマってます。“俺は日本人だから…”と思いながら冷たいお茶を選ぶ」と笑わせ、山田は「ベランダでリクライニングチェアに座って過ごす時間」と癒しの時間を語った。前田は「息子とお香を焚いて寝ること」、石原は「お酒」と答え、廣木監督も「僕も」と共感して会場を沸かせた。
最後に山田が「これは単なるラブストーリーではなく、色んな見方ができる作品。決めつけられない感情に触れてもらいたい」と語り、長尾が「この映画で、人との出会いがどれほど影響を与えるかを学びました。今日ここで皆さんと出会えたことも素敵です。ぜひ皆さんも“恋に至る病”にかかってください!」と呼びかけると、客席から大きな拍手が起こった。
■作品情報
タイトル: 恋に至る病
公開日: 2025年10月24日(金) 全国公開
出演: 長尾謙杜、山田杏奈(W主演)/ 醍醐虎汰朗、中井友望、中川翼、上原あまね、小林桃子、井本彩花、真弓孟之(AmBitious)/ 忍成修吾、河井青葉、前田敦子
監督: 廣木隆一『月の満ち欠け』
脚本: 加藤正人、加藤結子
原作: 斜線堂有紀『恋に至る病』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
音楽: 加藤久貴
主題歌: 「奇跡を待ってたって」Saucy Dog(A-Sketch)
制作プロダクション: アスミック・エース ダブ
配給: アスミック・エース
映倫区分: PG-12
Ⓒ2025『恋に至る病』製作委員会