戦後80年、医療と戦争の闇を問うドキュメンタリー『医の倫理と戦争』緊急公開決定

ドキュメンタリー映画『医の倫理と戦争』が、11月22日(土)より渋谷ユーロスペースにて1週間限定ロードショーされ、その後全国順次公開されることが決定しました。

本作は、第二次世界大戦期に医療従事者が加担した戦争犯罪と、その後の隠蔽の歴史に光を当てると同時に、現代の日本の医療現場が抱える問題を掘り下げる作品です。石井四郎率いる「731部隊」に所属した医師たちが行った人体実験、その知見を戦後の功績へと転化させた事実を追いながら、戦後80年を迎える今なお続く“戦争と医療”の地続きの問題を描き出します 。

現代日本の医療現場が抱える課題の根底には、戦時中に医療関係者が戦争に加担した歴史が潜んでいます。映画では、731部隊の真実に迫ると同時に、戦争反対の声を上げ続ける医療従事者たちの姿を追います。彼らの取材を通じて、「医の倫理」に従い、戦争に抗うことの意味を問いかける内容となっています。

企画者・伊藤真美は「医療者は戦争に備えるのではなく、戦争を起こさないことに全力をあげるべき」と訴え、監督の山本草介は「命への倫理がいとも簡単に失われる現実を知った」と語っています。

公開期間中は連日、上映後に監督・山本草介をはじめ、医師や学者、看護師、ジャーナリストらを招いたトークイベントが実施される予定です。歴史と現代をつなぐ生の声が聞ける貴重な機会となります。

▼予告編
https://youtu.be/AjyIFNRsjfI

■作品情報
タイトル:『医の倫理と戦争』
公開日:2025年11月22日(土)より渋谷ユーロスペースにて1週間限定公開、その後全国順次公開
出演:天羽道子、五十嵐逸美、池田恵美子、伊藤真美、川嶋みどり、倉沢愛子、胡桃澤伸、小島美里、沢田貴志、徳田安春、西山勝夫、本田宏、宮子あずさ、吉中丈志
監督・撮影・編集:山本草介
企画:伊藤真美
プロデューサー:山上徹二郎
音楽:田中教順
製作:安全保障関連法に反対する医療・介護・福祉関係者の会、シグロ
配給:シグロ
配給協力:ミカタ・エンタテインメント
宣伝:MAP
上映時間:77分

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