俳優・森七菜と、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』の長久允監督が初タッグを組むオリジナル長編映画『炎上』が、NAKACHIKA PICTURES配給で2026年春に公開されることが決定。あわせて、特報映像とティザービジュアルも解禁された。
本作は、新宿・歌舞伎町を舞台にしたリアルな人間模様を描くオリジナル作品。森が演じるのは、家庭に居場所を見出せず、SNSを頼りに辿り着いた歌舞伎町で新たな人々と出会い、やがて自分自身の意思と居場所を見つけていく主人公・小林樹理恵(通称:じゅじゅ)。その心の揺れと、街の雑踏に潜む静かな“炎上”が交錯する、現代社会への鋭い眼差しが込められた作品となっている。
長久允監督は、2017年の短編『そうして私たちはプールに金魚を、』でサンダンス映画祭グランプリ、長編デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』でも同映画祭審査員特別賞(オリジナリティ賞)を受賞するなど、国際的にも高く評価される映像作家。本作は、彼が5年間温め続け、取材を重ねて構築した渾身の企画であり、実際に歌舞伎町でのロケも敢行。リアリティと幻想が交差する映画世界が展開される。
解禁された特報映像では、じゅじゅが不安げな足取りで街を歩く姿が映し出され、彼女の視線の先に何があるのか、想像をかき立てる内容となっている。ティザービジュアルでは、森七菜演じる主人公の切なさと決意が同居する表情が印象的に描かれている。
主演の森七菜は、本作について以下のように語っている。
「歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。」
監督の長久允も、自らが取材を通じて得た実感と覚悟を込めて次のようにコメント。
「新宿歌舞伎町のニュースを見て、彼女/彼らの物語を書くべきだと感じたのが始まりです。彼女/彼らが放つ軽妙さとその背景にある重さをしっかり描くことで、見た人に“強さ”を届けられる映画になったと思います。」
本作は、シリアスでありながらも煌びやかさを併せ持つ独自の世界観が魅力。映像、演技、美術、音楽などすべての要素が有機的に絡み合い、スクリーンに“炎上”という新たな感情の形を映し出す。
▼特報映像
■作品情報
タイトル:炎上
主演:森七菜
監督・脚本:長久允
配給:NAKACHIKA PICTURES
公開:2026年春 全国公開予定
©2026 NAKACHIKA PICTURES