第77回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『私たちが光と想うすべて』翻弄される恋人たちの姿を描く珠玉のドラマ

インド映画史上初の快挙となる、カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『私たちが光と想うすべて』が、7月25日(金)より全国順次公開される。このたび、本作の“翻弄される恋人たち”の姿を捉えた本編映像と、臨場感あふれるメイキングショット5点が解禁された。

物語の舞台は、インドの大都市ムンバイと、海辺の村ラトナギリ。看護師として働く真面目な女性プラバと、陽気な同僚アヌは、同じ部屋で暮らすルームメイト。それぞれに葛藤や秘密を抱える中、ある出来事をきっかけに、彼女たちは村への旅に出る。そこでは、自分たちの人生を見つめ直す運命的な出会いが待ち受けていた。

解禁された本編映像では、アヌとイスラム教徒の恋人シアーズが密会する場面が映し出される。海辺の洞窟で交わされる、「正直に話したらもう会えなくなる」「とっても怖いの」と語るアヌの言葉が胸を打ち、“自由に生きたい”という思いと、家族や社会に縛られる現実の狭間で揺れる繊細な心情を丁寧に描いている。

さらに、公開されたメイキングショットでは、監督自身が屋外でカメラを担ぎ撮影を指揮する様子など、臨場感あふれる舞台裏が垣間見える。「インドの西海岸にはモンスーンとそうでない季節しかなく、この二つの季節感を表現したかった」と語るカパーリヤー監督のこだわりが映像に生きている。

▼本編映像

■映画情報

『私たちが光と想うすべて』
7月25日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本:パヤル・カパーリヤー
出演:カニ・クスルティ、ディヴィヤ・プラバ、チャヤ・カダム
2024年/フランス・インド・オランダ・ルクセンブルク/マラヤーラム語、ヒンディー語/118分/1.66:1/PG12
配給:セテラ・インターナショナル
© PETIT CHAOS – CHALK & CHEESE FILMS – BALDR FILM – LES FILMS FAUVES – ARTE FRANCE CINÉMA – 2024