オダギリジョー&玉田真也監督、長崎で上海国際映画祭受賞を生報告『夏の砂の上』凱旋イベント開催!

7月4日(金)より全国公開される映画『夏の砂の上』が、撮影地・長崎で凱旋イベントを開催。第27回上海国際映画祭にて日本映画として23年ぶりの快挙となる「審査員特別賞」を受賞した本作。主演・共同プロデューサーのオダギリジョーと玉田真也監督が、長崎県庁への表敬訪問および凱旋上映イベントに出席し、現地の熱い歓迎を受けた。

長崎県庁では、約300人の県職員が「おかえりなさい」と書かれたポスターで出迎え、オダギリは「(このような歓迎は)経験したことがなくて、ちょっと怖かったです(笑)」と冗談交じりに語り、場を和ませた。

副知事・馬場裕子氏は「上海国際映画祭の受賞、本当におめでとうございます。長崎の風景が映画を通して新しい角度で映されるのは、市民にとってもワクワクする体験になると思います」と祝辞。さらに「まさに今日、長崎を含む九州北部地域が統計史上最速で梅雨明けしました。『乾いた夏』のはじまりにふさわしい作品ですね」と、本作のテーマに重ねたユーモアあるコメントを添えた。

囲み取材で、上海と長崎が友好姉妹都市であることに触れられると、オダギリは「『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督、ジュゼッペ・トルナトーレが審査員長でこの作品を選んでくれたことに胸が熱くなりました」と感慨深い表情を見せた。

夜に行われた凱旋上映イベントでは、長崎市長・鈴木史朗氏が登壇し、「どこか懐かしさを感じさせる長崎が描かれている。お二人の情熱が伝わってくる作品です」と祝辞を述べ、花束を贈呈。オダギリは「感無量です。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

玉田監督は「長崎の街を主人公にした映画を撮りたいと構想してきました。こうして皆さんに観ていただけることが嬉しい」と語り、オダギリも「編集作業の最後まで関わりましたが、音づくりには特にこだわっています。音楽は最小限で、セミの声や工場の音など、生活音を通じて長崎の風景を感じてもらえたら」と共同プロデューサーとしてのこだわりを披露。観客からのあたたかい拍手に包まれ、イベントは幕を閉じた。

■映画『夏の砂の上』作品情報

公開日:2025年7月4日(金)全国公開
監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲『夏の砂の上』)
出演:オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、満島ひかり、光石研ほか
配給:アスミック・エース

あらすじ
雨の降らない夏の長崎。喪失感から妻と別居中の男・治のもとに、姪の優子が突然預けられることに。不器用な同居生活のなかで、傷を抱えた人々が少しずつ心を通わせ、乾いた心に希望の芽が生まれていく――。

© 2025 映画『夏の砂の上』製作委員会