アカデミー賞作品賞含む主要3部門を受賞した『コーダ あいのうた』のプロデューサーの最新作で、実在するフランスの双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の数奇な運命と人生をモデルに、難病により夢を奪われた双子姉妹の苦難と葛藤と成功の物語を描いた映画『デュオ 1/2のピアニスト』が、2025年2月28日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアルが披露された。
双子の姉妹クレールとジャンヌは、幼い頃からともにピアノに情熱を注いできた。父親からアスリートのような指導を受け、名門カールスルーエ音楽院に入学する。ソリストを目指し、2人のキャリアを左右するコンサートのオーディションに向けて練習に励む日々。しかし、クレールとジャンヌは自分たちの両手が徐々に不自由になる難病にかかっていることを知る。最悪の事態に直面しながらも、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存在だということに気づく。そして、絶対に叶えたい夢を2人で掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていく。
プロデューサーは、アカデミー賞をはじめ世界中の名だたる賞を総なめした『コーダ あいのうた』、『エール!』、『ふたりのマエストロ』を手掛け、数々の感動のドラマを世に送り出すフィリップ・ルスレ。監督は、短編映画『216mois』で世界最大級のクリエイティブ・カンファレンスイベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2014年審査員大賞にノミネート経験のある、フレデリック・ポティエ&ヴァランタン・ポティエ親子。監督であり脚本家でもある2人は親子で映画製作を手掛け、本作で見事な長編デビューを飾る。
双子の姉・クレールを演じるのは、Netflixシリーズ『エミリー、パリへ行く』で日本でも大人気のキャラクターで主人公の親友・カミーユ役のカミーユ・ラザ。双子の妹・ジャンヌを演じるのは、フランスの新星、メラニー・ロベール。双子姉妹の父親役にフランク・デュボスク、母親役にイザベル・カレ、双子姉妹のピアノ講師役にエリザ・ダウティらフランスの実力派俳優が大集結し、心温まる熱演を見せる。
特報映像では、プロを目指す双子のピアニスト、姉・クレール(カミーユ・ラザ)と妹・ジャンヌ(メラニー・ロベール)が名門音楽院に入学したシーンから始まる。どんな時も一緒だった2人だが、それぞれソリストを目指し、コンサートのオーディションに向けて厳しい練習に取り組む中、突如2人を襲ったのが両手の難病。再びピアノを弾くことは不可能と言われ夢を絶たれた2人だったが、夢見る舞台に立つために、「私たちならできる」「諦めたくない」と苦難と葛藤に立ち向かい、唯一無二の旋律を目指す姿が描かれている。ティザービジュアルに表れる、背を合わせてピアノを弾く2人が編み出した、誰も想像し得ない奇跡の旋律とは。
本作のオフィシャルサポーターを、主人公の双子姉妹と同じように舞台芸術に人生を捧げ、その圧倒的な歌唱力と演技力で音楽&演劇業界で活躍する石丸幹二が務めることが決定した。本作の予告編ナレーションも担当する石丸は「クレールとジャンヌが生み出す音楽は美しく、心に響きます。彼女たちの人生、ぜひ応援してください」とコメントしている。
■石丸幹二 コメント
とても人ごととは思えなかった。私だけでなく、きっと多くの方がご自分の人生に重ね合わせてご覧になるのではないでしょうか。大好きなものにずっと触れていたいという想い。それが発端となり、子供の頃から様々な試練を乗り越えていかねばならなくなる。その道のりの心理描写がとてもリアルで、胸が痛む場面が多々ありました。いっぽうで、苦難はどうやったら乗り越えていけるのか?という人間ならば誰しもが抱える悩み=「人生の向き合い方」についてもリアルに描いているんですね。だから、何かを目指している仲間同士で、あるいは、子供たちをサポートしているご両親にも観てほしい。共に考え、話し合うきっかけになるかと思います。クラシックの名曲が随所に流れてきます。“この曲、聴いたことある!”、“この旋律、弾いたことがあるな”と思い出すかもしれません。クレールとジャンヌが生み出す音楽は美しく、心に響きます。彼女たちの人生、ぜひ応援してください。
© 内田 紘倫
『デュオ 1/2のピアニスト』
2025年2月28日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:フレデリック・ポティエ ヴァランタン・ポティエ
製作:フィリップ・ルスレ
出演:カミーユ・ラザ メラニー・ロベール フランク・デュボスク イザベル・カレ エリザ・ダウティ
配給:シンカ/フラッグ
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