広島に活動拠点を置く映画監督・時川英之の最新作『惑星ラブソング』が、終戦80年を迎える2025年初夏に公開されることが決定した。
本作は、不思議な物語が交錯するファンタジーの手法で平和というテーマへアプローチした意欲的な作品。監督・脚本は、国際映画祭で数々の賞を受賞し、『彼女は夢で踊る』『鯉のはなシアター』『シネマの天使』『ラジオの恋』などの実績のある時川英之。
本作で初めての映画主演を務めるのは、若手実力派俳優として数々のドラマで存在感を発揮している曽田陵介。映画、ドラマ、舞台と順調な活躍をみせる秋田汐梨がヒロインを演じる。ほかに、ロサンゼルスを拠点に俳優、作家、音楽プロデューサーとして活躍するチェイス・ジーグラーを迎え、八嶋智人らが脇を固める。
時川監督は「平和をテーマにした映画というのは、どうしても教育的になったり、説教臭くなることがあります。もっと多くの人々に伝わるように、映画ならではの<物語>という手法で、ファンタジーの要素 を組み込んで作りたいと思いました。今の広島の街を反映した不思議な話が交錯する平和の物語です。映画だからこそ、現在と過去、夢と幻が融合し、忘れていた感情が溢れ出し、宇宙から広島を見つめることができます。戦争を体験した人たちの、その後を継ぐ世代として、新しい時代に広島だからこそできる物語を世界へ発していきたいと思います。」とメッセージを寄せた。主演の曽田陵介は、「僕自身広島で学生時代を過ごしたのでどこか懐かしさを感じながら撮影期間を過ごしていました。そして今回は平和がテーマということでモッチを通して皆様に何か少しでも伝わるものがあれば嬉しいです」と今回の広島の物語への参加に込めた思いを明かした。
『惑星ラブソング』
2025年GW明け広島先行上映、初夏全国公開
監督:時川英之
出演:曽田陵介 秋田汐梨 チェイス・ジーグラー 八嶋智人
【ストーリー】 ある日、広島の若者モッチとアヤカは、謎めいたアメリカ人旅行者、ジョンに出会い、広島の街を案内することになる。ジョンには不思議な力があり、広島の街に何かを見つけていく。一方、小学校で広島の歴史を聞いて怖くなった少年ユウヤは不思議な夢を見る。夢の中の少女はユウヤを戦前の広島へと案内する。広島の街に起こる不思議な物語が交錯し、やがて一つの大きな渦になる。広島の過去と現代が交錯し、現実と幻が融合し始める。やがて街の人々は未だ体験したことのないある出来事に遭遇し、忘れていたあの平和の歌が街に響く。広島から放つ、愛と平和のファンタジー。
©2025『惑星ラブソング』製作委員会